物を体感する~自転車で遊んだよ~(柴田克美先生)

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作成者:Mayuko Shibukawa (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

2 準備

  • コンテ(こげ茶かモスグリーン)
  • 色画用紙(しら茶、やなぎ、うす灰色、うすみどり、うぐいす等淡い色のもの)
  • 水彩絵の具

3 1時間目

「自転車で今日は遊びます。でも、ただ乗り回すだけじゃ、おもしろくないから、運動場に道を書きました。その道をはみ出ないように走ります。途中で、ハンドルがおっとっとと、となってしまうかも知れません。それが、おもしろいんです。つなひきのつなをつかった、へびの道もあります。がたごとがたごとしながら、走り抜けてください。」

自転車ランド(30分)

  • 安全に注意しながら遊ぶ。
  • はだしで乗らせると良い。

製作カードに記入する

楽しかったことは、どんなことですか。箇条書きで紙に書きましょう。

4 2時間目

体の部分を配る

「では、今から、自転車で遊んだ自分を描きます。」

「ひもと手、足、頭を配りますから、どのように並べたらいいか、やってみましょう。」

考えさせ、2~3枚の構図をつくる(30分)

「ころんだり、ジャンプしたり、動きがでるようにします。どこに、何を置くか決まったら、2~3枚考えてみましょう。」

次の3時間目までに、1人ひとりの構図を教師が選んであげ、いらないところを切り取り、部分を拡大しておく。

5 3時間目

自転車のタイヤをさわる

「今日は、自転車のタイヤを描きます。自転車のタイヤをさわってみましょう。」

「どんな感じがしましたか。制作カードに書きましょう。」

タイヤのまるを描く(30分)

「では、タイヤを色画用紙に描きます。かたつむりが歩くように、ゆっくり、ゆっくり描くのです。決して急いではいけません。急ぐと、線が雑になります。タイヤには空気が入っていますから、その感じがでません。ゆっくり、ゆっくり線を途中で切らないで(見本を見せる)描くのです。まわりのまるだけ、描きましょう。まだ中のスポークは描きません。」

タイヤの厚みはありますか。タイヤの模様はありますか。

6 4時間目

スポークを触る

「今日は、タイヤのスポークを描きます。まず、指でタイヤの外側から、中心にむかって、スポークをさわってみましょう。なぞるようにさわるのです。」

「気づいたことを発表しましょう。」

出てきた意見を肯定しながら、特に「交差している」ことを発見させる。

スポークの絵を描く(20分)

「では、スポークを色画用紙に描きましょう。厚みがあること、交差していることに気をつけて描きなさい。ゆっくりゆっくりかたつむりの線で描くのですよ。」

手を描く(20分)

「次に、手を描きましょう。手はハンドルをにぎっています。となりの人とペアになって、1人がハンドルをにぎっているモデルさん、1人は描く人です。5分ずつ交替します。手首から先を描くのです。まだ、手首、腕は描きません。手をはなしている人は、はなしているように描きます。」

7 5時間目

ハンドルを描く(10分)

「今日は、ハンドルを描きます。前回の手のところにつなげて描くのです。持つところから描きます。持つところは、すじがありますね。そのすじも描きます。それから、そのハンドルがどこにつながっているのか、手でさわって確かめましょう。」

ハンドルをタイヤにつなげる(10分)

「ハンドルは、まっすぐ下がって、前のタイヤにつながっていますね。では、前のタイヤにつなげてみましょう。あ、かたつむりの線、忘れないでね。」

足首までの足を描く(20分)

はだしで乗った場合
「足を描きましょう。足は、何を踏んでいますか。そうです、ペダルですね。また2人組です。1人がモデル、1人が描く人です。かかとから描きましょう。かかと、足の甲、小指、中指、とだんだんに指を描いて、足首までです。」

くつの場合
「足を描きましょう。足は、何を踏んでいますか。そうです、ペダルですね。また2人組です。1人がモデル、1人が描く人です。かかとから描きましょう。かかと、足の甲、くつの先、ひもがある人はひもも描きましょう。足首までです。」

指先に力をいれたことを思い出せる。

8 6時間目

最後は、白で教師がタイヤの回転を入れる。

9 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動&アイデア事典(仮称)」「学級開き&アイデア事典(仮称)」(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

10 編集後記

この授業は、自転車でどんな風に自分自身が遊んだのか、を子どもたちがリアルに描ける工夫がされています。タイヤやハンドルにさわり、自分が乗った自転車がどんなつくりなのかを体感したり、また2人ペアで描きあいっこすることで、自分がどのように自転車に乗っていたのかを見たりすることができます。

この授業を通して、子どもたちは自転車がどんな形でどんな手触りなのかを知り、普段なにげなく手にとっている「物」をより意識できるようになるのではないでしょうか。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 澁川万結子)

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