書写の時間に楽しく漢字指導(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。

2 実践内容

書写の授業では、毎週、毛筆の授業をやらずに隔週で新出漢字の指導をしています。1時間ずっと漢字書き取りだけの授業では疲れてしまうので、後半は、漢字を題材にした遊びをしています。ノリがよかったものを紹介します。

名刺じゃんけん 漢字バージョン

(1)カードに新出漢字を書く。一枚につき一文字。
(2)じゃんけんをして、勝ったら1枚もらい、負けたら1枚相手に渡す。
(3)誰が多く集めたか数える。1枚1ポイント。
(4)同じルールで2回行う。
(5)1、2回戦で集めたカードを組み合わせて、熟語を見つける。
(6)見つけた熟語を黒板に書かせる。
(7)見つけた熟語は+10点として、第2回戦のポイントに加算する。

漢字マッキーノ(ビンゴ)

ビンゴとほぼ同じ要領。

(1)用紙(3×3,4×4)に漢字を書く。漢字の広場から9語、16語選んで書く。
(2)教師が順番に言葉を言って行き、早く一列できた人が上がり。
(3)慣れてきたら、子どもが漢字を選んで言う。

漢字リレー

(1)2~3人一組を作る。
(2)お題の新出漢字を言う。
(3)チョークをバトン替わりにして、一画ずつ書く。
(4)早く書き上げたチームの勝ち。

尻文字(空書き)

(1)前に出てきて、漢字を空書きする。尻で書いたらなおgood
(2)何という文字を書いたか当てる。

ダウトをさがせ

(1)3×3のマスの中に、一文字だけ間違いを書く。
(2)正しい文字をノートに書く。
(3)正解を黒板に書いて、答え合わせをする。
(4)待っている間に、次の3×3マスを準備(=練習)させる

偏と旁で神経衰弱

(1)偏と旁をそれぞれ一枚ずつのカードに書く。「神」なら「ネ」と「申」
(2)班の人でカードを広げ、神経衰弱をする。
(3)漢字ができたらカードをゲットする。

名刺じゃんけん 偏と旁バージョン

(1)偏と旁をそれぞれ一枚ずつのカードに書く。「神」なら「ネ」と「申」。
(2) じゃんけんをして、勝ったら1枚もらい、負けたら1枚相手に渡す。
(3)最終的に手元に残った偏と旁のカードを使って、漢字をつくる。
(4)漢字ができたら一文字につき10点

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」「学級開きルール&アイデア事典」
(いずれも明治図書2015/2、発売予定)

5 編集後記

本記事では漢字学習を楽しくするゲーム感覚の学習を取り入れました。子ども達が楽しく学習をしている様子が目に浮かび素敵な実践です。単調な漢字学習に一工夫加えたい、子ども達に漢字を楽しく定着させたいという先生方にぴったりのアイディアです。ぜひ取り入れて頂ければと思います。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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