【6年生】先生が急に休みになった時の授業案(柴田克美先生)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間教員をなさっている柴田克美先生がホームページに掲載されているさまざまな教育実践法の中の一つを紹介しています。
http://pinokio.blog.jp/

2 実践の内容

 
◆もし、自分がインフルエンザにかかったときなどは級外の先生方、学年の先生方に迷惑をかけることになる。何より、こどもたちに迷惑がかかる。
◆そのため、あらかじめ、「もしもの場合」を想定して学級委員に言っておくとよい。そして予定を5日分は示しておく。

柴田先生がもしもインフルエンザで休んでしまったときの授業は次のようにする。(日にち、時間は時間割に沿って変えること。こんな内容での例)

1日目 

 
1時間目 図工「切り絵」自由課題
今年は「切り絵」で全ての図工を通していますのでカッターの使い方がとても上手になりました。今までに練習で2作品、本番で2作品の計4作品を作りました。手を切らないように気をつけて取り組んでください。(半分の半分)
2時間目 図工 同じく。
3時間目 算数 
文部科学省の人たちを(コース別学習の時の)「ミニ先生」にして単元を進める。
分数のかけ算とわり算 アドベンチャーを使う。(これなら自学自習できる)
4時間目 社会 
「調べ学習」を進める。現在は「明治」と「戦争」(研究授業のため)を調べている。
「戦争」は次の10グループ

  • 日中戦争
  • パールハーバー
  • 太平洋の戦地
  • 静岡大空襲
  • 戦中のくらし衣食住
  • 沖縄戦
  • 広島の原爆
  • 長崎の原爆
  • 海外の戦争時にナチス(ユダヤ人虐殺)
  • 戦後の改革

 
5時間目 
月と星のネットでの学習をする。検索。
大地を探るのネットでの学習。検索。
化石ネット探検。検索。

2日目

 
1時間目 図工 銅鏡作り (銅鏡が来たら)
体育館のコンクリートのところでひたすら磨く
サンドペーパーで磨く
2時間目 図工 同じく。
3時間目 合体 (できる学級と)
ソフトボール学級対抗戦など(雨なら五色百人一首大会)
4時間目 保健 保健の教科書を読んで感想を書く
5時間目 学活 修学旅行のお台場の順番を決めよう

3日目

 
1時間目 音楽 教科書の歌の暗記
2時間目 国語 宮沢賢治ワールドの発表(まだの人)
3時間目 読書 宮沢賢治の他の本を読む
4時間目 算数 
分数のかけ算とわり算 アドベンチャーを使う。
5時間目 社会「調べ学習」

4日目

 
1時間目 書写 詩をそっくりそのまま写す(視写)
2時間目 算数 
分数のかけ算とわり算 アドベンチャーを使う。
3時間目 理科 
月と星のネットでの学習
大地を探るのネットでの学習
化石ネット探検
4時間目 学活 
係活動を活性化させるにはどうしたらいいだろうか、学級委員が司会をする。
5時間目 音楽 
「運命」を聞いて自分の運命について考える。ベートーベンについて調べる。

5日目

 
1時間目 映画
「はだしのゲン」「パールハーバー」「ブタがいた教室」などの映画を見る。(学校で買ったDVD)
2時間目 同じく
3時間目 同じく
4時間目 算数 
分数のかけ算とわり算 アドベンチャーを使う。
5時間目 読書
歴史漫画を読もう。

 
eラーニング…パソコンを使ったドリル学習。全ての教科ができる。毎日1時間どこかに入れましょう。

3 講師プロフィール

柴田克美(本名)

静岡県藤枝市生まれ。明治大学卒業後公立小学校教諭として33年勤め現在に至る。
その間、学研の「学習」「イマジン学園」連載、明治図書各雑誌の執筆、静岡出版文化会の「夏休みの友」など数々の著作がある。
「知的興奮・算数ドリル」(明治図書)はアドベンチャー算数として好評を博した。
近年は大手「アマゾン」の電子本サイトにてペンネーム剣崎克彦の名で「究極のダイエット」「雨ニ負ケ剣崎克彦詩集」「脳を鍛えて120歳」など多彩な分野へも執筆活動を続けている。
幼児教育の重要性を唱え、自分の息子は東大へ入学させている。現在、認知症の予防をするため介護施設をめぐりお年寄りに学ぶことの楽しさを届けている。静岡市在住。

近著
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

4 編集後記

先生方も学校を休まなけれらばならないことがあると思います。他の先生はもちろん、子どもたちが混乱せずに済むように、緊急時のための準備しておくことは大事だと考えます。自分の学級の時間割に合わせて、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
(編集・文責 EDUPEDIA編集部 大堀彰華)

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