植物をしらべよう①~タンポポ~(シリウス)

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作成者:Jun Mizushima (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

目次

  1. マイたんぽぽの身体測定
  2. わた毛のドライフラワーを作ったよ

1.マイたんぽぽの身体測定

春の身近な自然といえばタンポポである。タンポポを教材に春の自然に親しむことにした。タンポポは在来種と西洋タンポポがある。在来種と西洋タンポポは各地で陣取り合戦をしている。本校の校庭ではどうであろう。両者の見分け方を教えたあと、校庭に出かけた。(以下、赤字部分が教員の発問部分です。)

校庭で日本のタンポポと外国のタンポポを探してみよう。

場所によってタンポポの分布が異なった。
・遊具付近…在来種
・中学校付近…西洋タンポポ
・農園の土手付近…在来種

3年生の子どもたちはかわいい。黄色いタンポポを見つけると「あったぁ」と駈け寄って花の総ほうを見ている。土手の方に行くと見つかるタンポポは在来種ばかりだった。これを見て

日本のタンポポは自然ぽいところにたくさんある。水がたくさんあるところが好きなのかな。

とつぶやいていた。そうなのだ。西洋タンポポは乾燥に強いので、都市部で勢力を広げている。自分たち目の前の現象(できごと)から本質をつかんでいるのがすごい。
次に2年生のときに国語で学習した「たんぽぽのちえ」をもう一度読み直した。タンポポはより遠くへ種を飛ばすために「タンポポ運動」と呼ばれる動きをする。「たんぽぽのちえ」を注意深く読むと全部で七つの状態について述べられている。

「たんぽぽのちえ」に出てくる7つのタンポポを見つけよう

  1. たんぽぽの黄色いきれいな花がさきます
  2. 花はしぼんでだんだんくろっぽい色にかわってきます
  3. 花のじくはぐったりとじめんにたおれてしまいます
  4. 花はすっかりかれてそのあとに白いわた毛ができてきます
  5. 一つ一つはひろがるとちょうどらっかさんのようになります
  6. たおれていた花のじくがまたおき上がります
  7. せのびをするように、ぐんぐんのびていきます

この7つのタンポポを子どもたちはあちこち走り回って探した。どこにどのタンポポがあるのかを地図にマークしていったところ、7種類全部を見つけることができた

最後にお気に入りのわた毛を見つけて、スプレー糊を吹き付けた。こうすると少々の風では綿毛は飛んでいかない。綿毛のおみやげができた。

2.わた毛のドライフラワーを作ったよ

校庭に咲いているタンポポの中から自分だけの「マイタンポポ」を決めた。タンポポがどのように生長していくのかを定点観測するためのものである。本当に「マイたんぽぽ」は「背伸びをするようにぐんぐんのびて」いくのだろうか。

「マイたんぽぽ」の隣に竹ひごの身長計を置きましょう。 まだ小さな子を選んでね。 

竹ひごをタンポポの横に立てて、タンポポの背丈に印をつけることにした。「マイたんぽぽ」が決まったら、記念写真を撮った。
次にわた毛のドライフラワーに挑戦した。ビンの中にわた毛が開いているのである。次のようにして作り、ステキなオブジェができた。

  1. 綿毛が開く前のタンポポを切る。
  2. 茎の中に針金を通し、根っこ側をスポンジに刺す。
  3. ビンの中にタンポポを入れる。
  4. 乾燥剤、ビー玉などを入れて飾る。

タンポポの勉強をして思ったこと、わかったこと。 

  • ぼくはそんなに背は変わらないと思ったけれど、5cmも伸びたので、大きくなって嬉しかったです。日本には外国のタンポポの方が多いのは何でだろうと思いました。
  • ビンの中でタンポポが少しずつ育つのは、すごいと思った。タンポポは身長も少しずつ伸びていくのがすごい。
  • タンポポは1週間くらいで1cmも伸びていてびっくりしました。タンポポは日本と外国でわかれていました。またゴツゴツしているのは珍しいそうです。もっとタンポポを調べてみたいです。
  • 私はタンポポのお勉強をして、最初に日本のタンポポと外国のタンポポがあって、本当は外国のタンポポじゃなくて、日本のタンポポしかないと思いました。でもお勉強をしてから、日本のタンポポと外国のタンポポがあるんだな、とわかりました。
  • タンポポは外国の方が多いんだな、と思いました。でも山や草がいっぱいあるところでは日本の方が多いと分かってとても嬉しかったです。またタンポポさがしをやりたいです。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

身近にあるタンポポですが、在来種と西洋タンポポは各地で陣取り合戦をしています。皆さんの学校ではどうでしょうか。タンポポを見分けたり特徴を学ぶこともできます。また、綿毛の作品も一緒に作ってはどうでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 水島淳)

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