一枚のグラフから読み取る(シリウス)

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作成者:川原 悠成 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

概要

  1. 提示したグラフを見て、考えたこと、気づいたこと、思ったことをノートに書く。
  2. 子どもの考えを黒板に書かせていく。
  3. 黒板から、本当にそうかどうかはっきりとしない意見を見つける。
  4. はっきりとしない内容について、根拠になる別のグラフを探す。
  5. 見つけたグラフも使って更に、考えたこと・気づいたこと・思ったことを書く。

提示したグラフと根拠になる別のグラフ1(5年社会「米作り」)

〈最初に提示したグラフ〉

[作業別労働時間の変化]…年々米作りの労働時間が減っているグラフ

〈最初のグラフの読みとりで、はっきりとしなかった意見〉

a. 土地:昔と比べて田んぼの土地は減っているのか?

b. 人:米作りをする人は、昔より増えているのか減っているか?

c. 生産量:今は、昔よりあまりお米が取れていないのか?

〈根拠を求めて探した別のグラフ〉

a. 土地:[米の作付面積と転作した田の面積の変化]

b. 人:[年齢別農業人口の変化]

c. 生産量:[米の生産量、消費量、古在在庫量の変化]

提示したグラフと根拠になる別のグラフ2(5年社会「水産業」)

  1. [漁業別の生産量の変化]のグラフを見て、気づいたことをいう。→遠洋漁業、沖合漁業が減っている。養殖業が増えている。
  2. 漁業の生産量が年々減っている。生産量が減っているのはどうしてだろう。(魚が減っているから・その他にも理由がある)
  3. 生産量減少の理由を資料集、教科書などで調べる。
  4. 話し合いをする。

〈魚が減っているから〉

  • ゴミがたくさん捨てられたから。
  • 工場からでた毒や油が魚を殺した。
  • 赤潮による被害。
  • 一度にたくさんの魚を捕ってしまうから。

〈その他にも理由がある〉

  • 魚の種類や量を厳しく制限するようになった(200海里)
  • 漁業をやる人が減っている。
  • 最近は養殖で育てている。
  • 外国の魚を輸入するから取る必要が余り無くなった。  

◎結論が出なかったから、見学に行って教えてもらう。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

社会の授業で扱われるグラフを読み取る力を鍛える実践です。この実践を通して、グラフの読み取りに馴れることができると思います。ぜひ、社会でグラフを取り扱う場合には、導入として取り入れてみてください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 川原悠成)

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