卒業式の呼びかけの指導とその実践(シリウス)

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作成者:磯辺 菜々 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

卒業式では定番の、在校生や卒業生の呼びかけの指導について解説します。

読み方のこつ

・どこに感情を入れて読むのか、文章のサビを見抜く。
 ・劇のようにメリハリをつけて読む。
 ・口形を大きくし、一つ一つの言葉をはっきりと読む。

指導方法

・読み方のこつを、まず教える。
 ・文章のサビはどこか、どこを劇のように読むのか、考えさせノートに書かせる。
 ・個別練習、個別評価を徹底しておこなう。個人練習ができた子から来させ、教師が個別評価&アドバイスをする。
 ・全体でやるときにはストップをかけない。時間の無駄、教師の怒鳴り声を聞いているうちに待っている子が嫌になる。
 ・自分の言葉がない子は、教師と同じように判定員をさせる。

教師側の押さえなど

・文章の作成前に、子どもからアンケートをとって光る言葉を探す
 ・その年の社会事象を入れるとよい。(1998年なら長野オリンピックなど)
 ・ようす(行動)が目に浮かぶ文章が、心に残る。(「送る言葉2」の出だしなど)
  ・倒置法や体言止めが、耳に残る。読んでいい文章と耳に残る言葉は違う。
 ・呼びかけの一番の子は、声に張りがある子がよい。
 ・オーディションをおこない声に張りのある子を探す。
 ・本番では緊張して早くなるので、練習ではゆっくり目に言うようにする。

呼びかけ言葉の例

卒業式:わかれの言葉(6年生)
                                                (  )12歳になったぼくたち、私たち。
(男子)ぼくたち。
(女子)私たち。
(  )身長で40センチ、体重は2倍以上にもなりました。
(  )六年の歳月がぼくたちを大きく成長させました。
(  )少しずつ大人に近づいたぼくたち、私たち。
(男子)大人に近づいたぼくたち。
(女子)私たち。
(  )まだまだ未熟だけれど、責任感を身につけ感謝の心を知り、友情の大切さを覚えました。
(  )先生方をはじめ、多くの人たちの愛情で私たちの心は大きく成長できました。
(  )夢。
(全員)夢。
(男子)ぼくたちの夢。
(女子)私たちの夢。
(  )一年の頃ぼくは・・・・・と思っていました。
(  )六年の今、私には・・・・・という夢があります。
(  )卒業。
(全員)卒業。
(  )今日は卒業式。
(  )優しかった先生を怒らせてしまったあの日。
(  )いつも厳しかった先生の忘れられない笑顔。
(  )そんな先生方とももうお別れです。
(  )少しばかりの不安。
(  )そして新しい世界への希望。
(全員)新しい世界への希望。
(  )ぼくたちは自分たち自身の足で中学への第一歩を踏み出します。
(全員)自分自身の足で。
(  )なつかしくなって○○小学校に立ち寄ったとき、いつもの笑顔で私たちを迎えて下さい。
(  )私たちは、一歩一歩ゴールめざして歩いていきます。
(  )先生方、長い間ありがとうございました。
(全員)長い間ありがとうございました。
(全員)ありがとうございました。
(  )卒業してゆく私たちをいつまでも見守って下さい。

他の例は、以下に掲載されていますのでご覧下さい。
http://homepage1.nifty.com/moritake/tokkatu/yobikake.html

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(明治図書2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(明治図書2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(明治図書2015/3/12発売予定)

5 編集後記

ついつい先生主導になりがちな卒業式指導。ただただ暗記をこなすのではなく、どこを強調してどのように感情を込めて言うべきかを一人ひとり考えさせるということが、児童の中に「卒業式を自分たちがつくっていく」という意識を育んでいくことにつながるのだと感じました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 磯辺菜々)

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