ステキな大人になるために~二分の一成人式をしよう~1「特別活動・集会」(シリウス)

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作成者:犬塚 真優子 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容 

二分の一成人式に向けての取り組みを始めた。各学級から、実行委員を選出してどのような会にしようか相談をしている。1回目の実行委員会では目的や全体会の内容の一部について、決めた。

実行委員会で決まったこと

(1)会の目的
 大人まで半分になったことを家の人にお祝いしてもらう。これまで大きくしてくれた家族に感謝する。
 (2)学年全体の会
 歌などの出し物2曲
 (3)クラスごとの会  
 一人一人言葉を発表する。クラスごとにあと1つ考える。

実行委員会では「歌」と「一人一人の言葉」の両方をやりたいと実行委員が一致したのだが、学年全員の子が言葉を述べると、一人30秒でも相当な時間がかかる。そこで、一人一人の言葉は各クラスでやることになった。時間的にはあと1つくらい何ができそうだ。それは何にするのかはクラスごとに決めた。

まず実行委員から、二分の一成人式の目的と1回目の実行委員会で決まったことを伝えてもらい、学級での内容を考えた。

二分の一成人式でやりたいことはありますか。

最初は「お笑い大会」などという声が上がっていたが、何のために二分の一成人式をやるのかをもう一度見直し、考え直した。そうしたところ、なるほどと思える考えがたくさん出た。

〈写真を撮る〉
 ・10歳の思い出を残し、大人になって思い出す。

〈感謝の手紙〉
 ・ありがとうという気持ちを伝える。
 ・手紙で、ちゃんと気持ちを伝えて、ずっと残しておいてもらいたいから。

〈乾杯〉
 ・子どもビールやおつまみを食べる。
 ・大人とジュースなどを飲んで乾杯する。大人も楽しめるから。

〈お祝いの言葉〉
 ・育ててくれた家の人から一言お祝いの言葉を言ってもらう。

〈なわとび〉
 ・やりたい(見せたい)技もあるし。いろいろやりたいから。
 ・10歳になって、いろいろな技ができるようになったよと見せて発表する。

〈10年後のに手紙を書く〉
 ・10年後は本当の成人式だから。
 ・10歳の時、何をしていたが思い出せるから。
 ・未来の自分がどうしているとか、今何をしているか気になったりするかもしれないから。

〈紅白歌合戦〉
 ・歌を聞いてもらう。

〈話をする〉
 ・いろいろな話を聞きたいし。昔のことも聞く。
 ・色々話したりして、感謝の言葉を言ったりする

〈その他〉
 ・感謝の劇。

二分の一成人式については、実行委員の子どもたちや学年の先生方と相談して、最終的に次のような流れになった。2月の参観会の日に合わせておこなった。
また音楽の授業と連携して、歌や踊りの練習をしたり、国語の時間を使って保護者への感謝の手紙を書いたりした。

二分の一成人式について

1 日 時
  2月21日(水)13:30~15:00
 2 場 所
  第1部:体育館  第2部:各教室
 3 目 的
  大人まで半分の十歳になったことをお祝いし、これまで大きくしてくれた家の人に感謝する。
 4 式の流れ 
  第1部(学年全体)
 (1)体育館に集合
 (2)はじめの言葉
 (3)歌と踊りの披露「みんな生まれる」「キッズソーラン」
 (4)大人クイズ:実行委員が考えたクイズ

    各学級へ移動

 第2部(学級ごと)
  ・10歳のスピーチ:将来の夢、これからの自分、10年間の思い出など、一人ひとりがスピーチします 
  ・お祝いの言葉(各担任)
  ・二分の一成人証書の授与
  ・クラスに計画した内容
   「小さいころの写真を見て誰でしょうクイズ?」
   → 事前に写真を集めてランダムに提示しだれかを当てる。
  ・親へ感謝の手紙を渡す

二分の一成人式で子どもたちに手渡した賞状

そのほか学年会で検討した案

4年国語「話し合って決めよう」二分の一成人式をしよう
1 単元の目標
 さまざまな学習形態を通して、伝え合う力を身につける。
2 二分の一成人式について
(1)日時 2月21日(水) 13:30~15:00(案)
(2)場所 全体会  体育館
      学級ごと 1組 (    ) …  4組 (    )
(3)二分の一成人式の目的
•誕生して10年無事に育ったことを祝い今後もよりよく成長することを誓うとともに、10歳として立派に成長した姿をお世話になった人たちに披露する。
•二十歳まで半分の折り返し地点であり、大人に向かって成長することを自覚する。
•保護者にもこの10年の子育てを振り返ってもらい、成長の喜びを分かち合う。
3 式の流れ
 全体会
  (1)はじめの言葉    (実行委員)
  (2)歌と団体演技    (4年生全員)
  (3)お祝いの言葉?   (教員代表、保護者代表)
  (4)二分の一成人証書授与(各学級代表者)
  (5)記念写真
  (6)移動
 学級ごと
  (7)学級ごとの取り組み スピーチなど
  (8)おわりの言葉    (学級ごとの実行委員)
4 内容について
(1)全体会
  ・合唱
  ・団体演技「よさこいソーラン」
  ・二分の一成人証書授与(各学級代表者)
(2)学級ごと(案)
  ・スピーチ「私の夢」など。一人あたり2文で、計10分程度だと思
   います。
  ・親で手紙の交換 …図工の時間等を利用する。
  ・親子討論会「すてきな大人とはどんな大人か?」
  ・等身大ポスター …模造紙で作成する。
(3)当日までの取り組みとして(案)
  ・学級全体での話し合い活動「どんな二分の一成人式にするか」
  ・実行委員会の活動 「実行委員の仕事をどう進めていくか」
  ・実行委員会で決めたことを学級全体にお願いする
   ・インタビュー「すてきな大人とはどんな大人か?」
  ・自分に宛てた手紙「二十歳の私へ」
5 単元の流れ(原案)
(1)アルバム等を持ち寄り「大人になること」とはどんなことか考える。
(2)二分の一成人式を開くことを提案し、どんなことをしたいか考え
   を聞く。
(3)実行委員を決める。→実行委員会で式の内容を詰めていく。
(4)実行委員会からの提案を受けて、練習や作業等に取りかかる。
    歌・踊り・スピーチ・手紙など
  A 歌・踊り …音楽の先生の計画による。
   ・始業前に体育館に希望者が集まって練習してもよいと思います。
  B スピーチ
   ① 原稿を作成する。
   ② ペアなどで、スピーチをよりよいものに直していく。
  C 手紙
  ① 保護者に子ども宛の手紙を依頼する
② 回収と確認(担任)
  ③ 子どもに保護者宛の手紙を書かせる(担任)
D 学級ごとの取り組み(例)
  ① 親子討論会「すてきな大人」
    ・テーマについて調べる方法を考える。
    ・休み時間や放課後に「すてきな大人」についてインタビューを
     しメモをする。
    ・当日「すてきな大人」とはどんな大人なのか親子で話し合う。
   ② 自分に宛てた手紙「二十歳の私へ」を書く。

二分の一成人式を開くまでの準備については、関連記事「ステキな大人になるために~二分の一成人式をしよう~2「特別活動・集会」(シリウス)」以降をご覧ください。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

10歳という節目の時に、自分をみつめる「二分の一成人式」を開催することは非常に意味があると思います。「二分の一成人式」をおこなうことで、子どもたちが一歩大人に近づけるのではないでしょうか。
4年生を受け持っている先生方、ぜひ挑戦してみてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 犬塚真優子)

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