1 はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/
2 実践内容
先日の懇談会でやった「お悩み相談室」がとても好評だったことが、保護者からのお手紙(お手紙ありがとう)でわかりました。参加したうちの、4割程度の方から「よかった」「またやってほしい」というメッセージをいただきました。こんなに好評とは思っていなかったので、ちょっとビックリ。
お悩み相談室
- 無記名で、お子さんについての「お悩み」を用紙に書く。
- 「お悩み」を回収し、再配布する。
- 自分のところに届けられた「お悩み」について、無記名で回答を書く。
- 再び集めて、回答を読み合う。
- グループに分かれて、子育ての悩みなどについて話し合う。
実際の運営で少し変えたことは3.で6人ほどのグループに分けて用紙を配布。回しながら読み、読み終わったら別グループの用紙も回し読み。その後、フリートークをしました。
いただいたメッセージ
- 先日は参観会&懇談会ありがとうございました。懇談会のお悩み相談はとてもよかったです。もう少し長く時間が取れるといいですね。機会があれば、ぜひまたやっていただきたいと思います。
- 懇談会のお悩み相談はとても参考になりました。ありがとうございました。
また以前の懇談会で好評だったもので、「自分が親から受けた躾で一番心に残っていること」があります。
次回やるとしたら、次のような工夫をしようと思います。
喋るとしたら
- 1~2分の砂時計をバトン代わりにして、砂が落ちきる前に話を終わる
喋ることに抵抗があり書くとしたら
- 無記名で、親から受けた躾について書いてもらう
- 用紙を回収し、再配布する
- 6人程度のグループに分かれる。
- 用紙を回し読みする。
- グループごとに現在の自分の躾を振り返りつつフリートークする
その他に好評だったもの
- 親力診断テスト
- 普段の生活の様子をデジカメで見せる(解説つき)
- 学校の生活アンケート …もう少しうまく活用できればいいのですが…
3 プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
4 書籍のご紹介
「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)
「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)
「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)
「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)
5 編集後記
保護者向けのお悩み相談です。学級を経営していく上で、子どもだけでなく、この記事のようなやり方で保護者ともつながりを作っていくことも大切なのだと思います。保護者が悩みを共有できるだけでなく、先生が子どもの様子を知ることもでき、とてもいいなと思いました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 安井愛弓美)
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