物を盗んでしまった時、どう諭し教えるか(シリウス)

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

盗みの指導・万引きの指導は、心と体に訴える。

人の物を盗んでしまったとき(盗み)の指導ですが、先輩の先生に教えていただきました。いくら言葉や作文をしてもダメだ、体で感じさせないととおっしゃったのが心に残りました。

1. 気持ちを抑える方法を考えさせる
2. 親の泣いている姿を見させる
3. 誓いの握手

1.気持ちを抑える方法を考えさせる

次に欲しくなってしまった(取りたくなった)とき、どんなことをしたらその気持ちを抑えることができるか、そのための具体的な方法を考えさせる。その方法は教えるのではなく必ず自分で考えさせる。
例:自分の手を叩く

2.親が泣いている姿を見させる

学校に親を呼び、親が教師に叱られる姿を見せる。親と打ち合わせをしておき、親は教師に叱られ(情けなくて)泣く。この親の泣いている姿を心に刻ませる。

3.誓いの握手

「もうこれからしません」と子どもは言う。「本当にそうか?誓えるか?」と尋ね、誓いの握手をする。そのときに思いっきり手を握らせる。叱ったあとにスキンシップをとる。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

子どもがもし万引きをしてしまった時に、大人はどう対応して諭せば良いのかについてご紹介しています。反省文を書かせて終わり、ではなく、本当によくないことなのだと体や心で実感させることがとても大切です。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 内藤かおり)

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