ゲームのとうじょう人ぶつのひみつ―「ゲームとのつきあい方」学習指導案①(低学年向け)

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本記事は、鳥取大学大学院の今度珠美先生が企画するWebサイト『「ゲームとのつきあい方」学習指導案』から、指導案に準じた授業の展開例「(低学年向け)第2時間目(道徳)の展開例 ゲームにむちゅうになると」を引用したものです。

教員の発問や児童の反応に応じた展開を授業の流れに沿って記述しています。すでに実践した授業内容に基づいて導入から展開、まとめなどの活動内容と教員側の留意事項等を、時間の経過と共に説明しています。この展開例を参考に、クラスの実態に応じた授業を組み立てることができます。

目次

1 はじめに

多くの子どもたちが毎日遊んでいるゲーム。問題が多い、ゲーム時間が長いのは悪影響と言われている割には、使い方のルールもなく親も見て見ぬふりとなっているのが現状ではありませんか? さらに最近では、小学生がオンラインゲームに長時間興じているケースも増え、年齢にふさわしくないものも多くみられます。しかし、ゲームには他の遊びにはない独特の面白さや魅力があり、子どもたちは知らない間に夢中になっているのに気付かない状況です。

そこで、ゲームの魅力を考え、どのようにつきあうことが必要なのか、また夢中になるしくみや開発者の意図や技法、表現内容などを理解し、みんなで協力して分析、整理し、ゲームの有用性と悪影響の両面を考え、ゲームや様々なメディアとのつきあい方を自分で決める教材を準備しました。

本記事は、全2時間構成の授業案(PDFファイル)のうち第1時間目(特別活動)の展開例「ゲームのとうじょう人ぶつのひみつ」です。

2 本時の目標

  • ゲーム独特の描かれ方や構成パターンを意識し、関心を持つ。
  • ゲームやテレビのアクションは、本当に戦っているわけではないこと、現実の世界ではま真似をしてはいけないアクションもあることを知り、視聴の際に気をつけるべきことを考えて、適切な行動をとる必要性があることを知る。

特別活動(2)ーウ 望ましい人間関係の形成

3 本時のための準備

4 展開例


5 ゲームとのつきあい方授業指導案の概要

ゲームの秘密を探ろう—「ゲームとのつきあい方」学習指導案 ※高学年向けの教材もこちら。

6 指導の展開例

7 講師プロフィール

今度 珠美(いまど たまみ) 鳥取県鳥取市在住
鳥取県教育委員会委嘱講師。鳥取県ケータイ・インターネット教育推進員。鳥取大学大学院教育学修士課程在学中(地域教育専攻発達科学分野)。「情報モラル教育」「メディアリテラシー教育」を専門分野とし、ゲームに関する教材開発や、人権・メディアリテラシーに関する研修講師を務める。論文・執筆・監修だけでなく、数々のフォーラムに参加し、新聞などのメディア掲載も多数。いじめ問題スーパーバイザー(鳥取県教育センター)、鳥取県差別事象検討小委員会委員、鳥取県人権尊重社会づくり協議会委員、鳥取市差別のない人権尊重の社会づくり協議会 2010 年 4 月~・ 法務省人権擁護委員、NPO 法人企業教育研究会会員、日本教育工学会会員、日本教育メディア学会会員、日本教育工学協会会員


(2015年9月24日現在)

教材開発に携わった方々

企画・制作・実践
今度 珠美(鳥取大学大学院)
制作
菊地 弘明(東京都八王子市立南大沢小学校 主任教諭),西尾 典洋(目白大学社会学部メディア表現学科 専任講師),原 克彦(目白大学社会学部メディア表現学科 教授)
監修
酒井 統康(東濃教育事務所),広瀬 一弥(京都府亀岡市立南つつじケ丘小学校 教諭)
実践協力
米田 浩(兵庫県尼崎市立立花西小学校),長谷川英司(京都府京都市鳳徳小学校)
協力
株式会社ディー・エヌ・エー

8 編集後記

「ミクシ」とはフィンランド語で「なぜ?」という意味です。本実践では、ゲームをこれまでと違った視点で見るきっかけを子どもたちに与えます。紙芝居から入ることで、子どもたちを惹きつけます。単にゲームの利用時間を制限したり、悪いものだと決めつけるのではなく、子どもたち自身に考えさせ、ゲームやその登場人物は、どのようなものなのかをメタ的に認識させることができます。また、保護者を巻き込み、家庭までルールを浸透させることで、継続的な指導にもつながります。ぜひ、この指導案を活用してみてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 佐竹琴奈)

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