算数の授業ポイント(シリウス)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。

http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

算数では、単元のポイントを見極める

算数の授業では、授業中に子どもたちに考えさせ、話し合わせたいポイントを教師が明確にしておくことが大切です。授業では、考えたり、話し合ったりする時間だけではなく、問題を解く練習をする時間も必要だからです。

例えば、6年生の授業で「割合」について話し合う時には、

  • どちらの量を元にして比べるのかによって、割合の表し方は違ってくる。

というように、ポイントを押さえた上で授業を進めます。

「はかせの言葉」は、話し合いをする問題が含まれている

「はかせの言葉」では、単元を通して身につけさせたいポイントが端的にまとめられています。

なぜ「はかせ」の言うような結論が導かれるのか、それが話し合うべき問題です。

一学年上がるごとに、意味の拡張をしている

算数は系統性がよく考えられているため、必ず前学年の発展系として単元が組まれています。

例えば、6年生の「対称」は5年生の「合同」の発展系で、軸や点を中心とした合同な形といえる。といったように、新しい学年では前学年の学習を受けて意味が拡張していきます。

学習の理解を助けるために、子どもたちには前学年の教科書で関連事項を調べさせることもあります。

友達の考えがわかるのか、わからないのか意志表示をさせる

算数の授業を組み立てる際、子どもたちに「意思表示」をさせたり、「自分の言葉で説明」をさせたりすることを意識します。

友達の発表に対して、子どもたちには「わかる」「わからない」の意志表示をさせます。

わかった時は、どこがどうわかったのかを自分の言葉で説明させます。
逆にわからない時には「わからないのでもう一度説明して下さい」 と言わせます。

わからない子がいると、他の子が代わって説明をすることになるため、そこから更に授業が深まります。

いけにえの子どもを作らず、対立を起こさない

算数の答えは、合っているか間違っているかのどちらかです。

以前は間違った考え方の子を取り上げて、どう間違えたのかを中心に話し合いを進めることがありました。

しかし最近では、「わからないので教えて下さい」と説明を求めさせることで、特定の子どもの考え方を否定するのではなく、問題を正解に導くための考え方を中心に話し合いをしています。      

話し合いは、まず聞かせることから

話し合いの授業をするために、まずは「よく話を聞かせる」ことが大切です。

物音一つ立てずに話が聞けるようになってから、席を自由に出歩いて先生や他の子どもに相談をするようなステップを踏ませると良いのです。

教材の全体をつかむような発問をする

教材全体に関わる発問をすると、いろいろな視点から話し合うことができたり、次につながるような学習問題が生まれたりします。

例えば「比」の授業では、

  • 濃さの違う4つのカルピスがあります。この中で一番甘いカルピスはどれでしょうか。

という問題を考えました。この問題について考える中には、「比」の学習で重要な、4つの要素(比と比の値、比の値、等しい比、比を簡単にする)が含まれています。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

算数の授業に限らず、教師が授業のポイントを意識しながら話し合いを誘導してあげることが大切だと感じました。また、「わからない」という意思表示をしても、ネガティブな反応ではなく、教え合うという積極的で発展的な反応が返ってくると、子どもたちも言葉にして表現しやすくなって良いなと感じました。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 栗林茜)

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