私たちのくらしと政治 4 ~ 無料のサービス ~(シリウス)

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作成者:犬塚 真優子 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載

されている教育実践法の一つをご紹介しています。

http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

無料のものはどれかという二者択一の問題を通して、憲法の基本的人権の尊重が身近な生活の中に生かされていることに気づかせる授業をおこないました。

発問1 

「今からクイズを出します。無料、タダのものをあげてください。2つずつ聞きますが、2つとも無料かもしれないし、2つとも無料ではないかもしれません。」

  • Q1.市立図書館の本の貸し出しとレンタルビデオ店でのレンタル
  • Q2.小学校の授業料と塾の授業料(月謝)
  • Q3.近所の公園の使用と安倍川スポーツ広場の使用

正解は Q1.市立図書館 Q2.小学校の授業料 Q3.スポーツ広場、近所の公園 です、と告げました。正解を教えたところで、どんなところが無料なのか考えました。

発問2 

「今の答えを見て、何か気がつくことはありますか?」
生徒:「みんなが使うものはタダ。」「子どもの行くところはタダ。」

発問3 

「では、クイズの続きです。今度はどうでしょう?」

  • Q4.公民館の使用と学校の体育館の使用
  • Q5.市民プールの使用と学校のプールの使用
  • Q6.ごみを持っていってもらうことと水道の水の使用
  • Q7.救急車の使用と消防車の使用
  • Q8.3歳までの子の医者にかかったお金と小学校6年生の医者にかかったお金

正解はそれぞれ、Q4.体育館 Q5.学校のプール Q6.ごみ Q7.救急車、消防車 Q8.3歳までの子 です、と告げると、子どもたちは思い思いのことを言っていました。

「そうだよ、家が焼けちゃったのにお金を取られたらひどいよ」
 「事故で救急車に乗って、ハアハア苦しんでいるのに、「はい1000円」とか言ったらよけい悪くなる。」
 「ゴミはお金がかかるんじゃない。なんだかお金を払ってゴミ袋を買うとこがあるみたいだよ。」

次になぜ、これらのものが無料で使えるのか予想させました。

発問4 

「なぜこのように私たちが使うものをタダにしているのだろう」

  • もしお金を取ったらみんながこなくなる。
  • お金を取ると、もしお金がかかりすぎるとお金を払えなくなってしまう人がでてしまう。
  • みんなが来やすいように、タダにしている。お金が高すぎると困る人がいる。
  • お金を取るようになると人がこなくなってしまうからよくない
  • もしお金を取るとたくさんの金を使ってしまうし、救急車などお金を取っていたら助かる人でも助からなくなってしまうんじゃないか

私たちの生活の中には、無料で使えるサービスが結構あることに気づくことができました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない
」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」
という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってよ
り価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウト事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

政治や人権、憲法というと、難しいと思いこんでしまい最初から理解することを拒否する生徒もいるかもしれませんが、今回の実践のように身近な話からクイズ形式で進めていくことは有効な方法だと感じました。この授業は小学校6年生で行われていますが、中学年のクラスでも可能なのではないかと思います。ぜひ実践されてみてはいかがでしょうか。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 犬塚真優子)

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