私たちの新校舎:コミュニティ・ルームをもとに北川副町について考えよう(ESD環境教育プログラム・佐賀県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

私たちの新校舎:コミュニティ・ルームをもとに北川副町について考えよう130-1 .pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性…地域をより良くするための活動には、さまざまな視点から生まれていることを知り、それぞれに良さがあることを学びます。
  • 相互性…新校舎を題材にして、地域の歴史や環境を学ぶことにより、地域に住む人々との相互的な繋がりを学ぶことができます。
  • 連携性…これからの北川副町をより良く改善していこうとするためには、地域の方々との連携が大切であると学ぶことができます。

ESDで育みたい能力・態度

【未来】未来像を予測して計画を立てる力

自分たちが成人となり、どのような北川副町にしていくかと、よりよい未来像について考えることができる。

【関連】つながりを尊重する態度

自分たちが、地域の方々から温かい援助があることを知り、これからも継続してつながりを尊重する態度を養うことができる。

【参加】進んで参加する態度

地域の方々の取り組みを知ることを通して、自分たちも地域活動のために進んで参加する態度を養うことができる。

プログラムの目標

  1. 校舎改築となった新校舎を教材にし、新校舎は地域のさまざまな願いがこもっていることや、環境に配慮していること、UD(ユニバーサル・デザイン)であることなどを理解することができる。
  2. 新校舎内のCR(コミュニティ・ルーム)の存在に気づき、その活用について模索しながら、地域との連携の必要性や大切さを考えることができる。
  3. 理解したことをさまざまな方法でまとめ、いろいろな人にその内容を伝えることで、伝えることの喜びとその成果に気づく。また、更なる学びへの意欲を高める。

プログラムの概要

実証協力校である北川副小学校は今年度、新校舎が完成します。この校舎は、環境やUD(ユニバーサル・デザイン)に配慮したすばらしい建物となっています。また、文部科学省のコミュニティ・スクール指定校であるため、地域住民も利用することのできる多目的室として「CR(コミュニティ・ルーム)」を新設しています。子どもたちには、旧校舎と新校舎を比較しながら環境に配慮されている点を学ぶとともに、CRの有効な活用方法を考えながら、ひいては自分たちの地域である北川副町について学ぶプログラムです。

学習指導要領との関連

  • 小学校5年生 社会
  • 小学校5年 総合的な学習の時間

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全10時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

私たちの新校舎:コミュニティ・ルームをもとに北川副町について考えよう130-1 .pdf

引用元

4 編集者後記

社会的な事象を身近なものに結び付けることで、より実感のこもった意見を引き出すことができます。このプログラムを通じて生徒は自発的な感情の動きで、他の地域との連携が重要であることに気づくことができます。自分の思いを伝えることを伝えること・コミュニティの重要性・自分の街について、を深く知ることができる有用なプログラムです。学校がある街に合わせてご活用ください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 松尾 春来)

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