地球温暖化・気候変動への理解と緩和策を考える(ESD環境教育プログラム・神奈川県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

地球温暖化・気候変動への理解と緩和策を考える103-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 有限性…地球温暖化の原因、将来予測を知り、対策をとらないと地球環境が悪化することを知ることで、地球の有限性を学ぶ。
  • 連携性…市の目標にも連係することが掲げられており、実際、様々な連携が行われていることを学ぶことより、その必要性を理解する。
  • 責任性…地球温暖化は一人ひとりの暮らしぶりが積み重なって起こるのを知ることで、みんなが責任をもっていることを学ぶ。

ESDで育みたい能力・態度

【未来】 未来像を予測して計画を立てる力

地球温暖化に関して、過去からの変化を知り、人間活動の内容によって、未来の地球環境を左右することを学ぶ。

【多面】多面的、総合的に考える力

地球温暖化をもたらすのは、太陽エネルギー、大気、海、植物の役割、人間活動の影響など、多面的に考えることの必要性に気付く。

【参加】進んで参加する態度

地球温暖化防止への取り組みは、人ごとではなく、個人・学校・家庭・地域社会が連携しながら取り組む必要があることに気付く。

プログラムの目標

  1. 地球温暖化の今までの温度上昇度合いと、科学者による今後の予測を知ることで、問題を理解する。
  2. 市内、区内の様々な取組を知ることで、自分たちでも出来ることがあることに気付く。
  3. 身近な生活の中の自分たちの振る舞いが、地球規模の環境に影響を与えていることに気づく。
  4. 省エネ、グリーンコンシューマ、3R(Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル))の分野で、家庭と学校でできる取組を考えて実践する。
  5. 取り組みの成果と課題を明らかにし、改善するとともに、地域の人や校内で発表する。

プログラムの概要

地球温暖化・気候変動の原因、現状、さまざまな取組を地球規模、または市のレベルで学ぶ。省エネルギー、グリーン購入、3Rの3つの視点から温暖化防止活動の取組を考え、学校と家庭で実際に行動する。1~数ヶ月実践した後、結果をふりかえり、成果と課題を明らかにするとともに、より良い取組とするための提案を作成し、発表する。

学習指導要領との関連

  • 小学校3,4年 社会科
  • 小学校5,6年 家庭科

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全9時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

地球温暖化・気候変動への理解と緩和策を考える103-1.pdf

引用元

4 編集後記

地球温暖化は地球規模の問題なので、自分からは遠い問題として考えてしまいがちだと思います。自分たちの住んでいる地域から地球温暖化を考えることで、身近な問題としての地球温暖化を考えることはとても大切なことだと思います。考えるだけでなく行動まですることを取り入れている実践なので、環境問題を自分事として捉える実践をする際には、ぜひ参考にしてください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)

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