役立つ小技ーものへの思いやり・創意工夫ー

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作成者:miyu ohtaさん

1 はじめに

今、道徳授業は、心のノートをはじめ、教師の話、説話、児童作文、授業の感想を書いたり考えたことを主人公へ手紙にしたりするなど、創意工夫されています。今回は、現在小学校で教頭先生を務め、長年道徳教育に関わっている小林忠司さんに「小技」を紹介していただきました。

2 小技資料のあらすじ

ある男がコートをボロボロになるまで着たあと、その生地でブレザーに作り変える。そのブレザーをボロボロになるまで着たあとベストに変え、帽子、蝶ネクタイ、ボタンというように小さいものに作り変えていく。
このあと男は何を作ったのかと聞いている人に問い、続けて「ボロボロにならないようにこのお話を作ったのです。」この言葉でしめる。

3 小技資料の内容項目

1. ものへの思いやりとして—低学年向き
(ものを大切にする気持ち、ものへの愛着・感謝)
ひとつのものを長く大切にする心を学ぶことができます。身近なものを話に盛り込んでいるので子どもたちもハッとさせられます。このお話のあとに自分はものを大切にしているか、という振り替えの時間をつくるとなお良いかもしれません。

2. 創意工夫のある生活として—高学年向き
(進んで新しいものを求め、工夫して生活する)
一つのものも見方を変えるだけでたくさんの可能性が見えてきます。このお話のあとに自分の身近なものが使えなくなったら何に作り変えることができるか、という考える時間をつくるとなお良いかもしれません。

4 小技資料の演じ方

絵を描いた紙を半分ずつにたたみながら話を進めます。

*ここではさわりの部分の原文を載せる。
(コートが描いてある面を見せて)
 昔、一人の男がコートを作りました。けれど、何年も着ているうちに、コートはボロボロになり、着られなくなってしまいました。

(半分に折ってブレザーを見せる)
以下同様に、ブレザーからベスト、ベストから帽子、帽子から蝶ネクタイ、蝶ネクタイからボタンと進む。それぞれ折りながら話をする。
 ボタンまで進むと10センチ4方くらいになるが、何も描いていない裏をだしたあと、「このあと、男は何を作ったのでしょう」と問い、高学年なら発表させることができる。
 低学年なら、「ボロボロにならないようにこのお話を作ったのです。」と続ける。次の言葉で締めくくると効果が増す。

勉強した「ものを大切にする」ことを思い出して、自分にできることを今日からはじめましょう。

5 小技資料作成で必要なもの

  • 大きな紙(模造紙など)

提供してくださった資料は2分の1の大きさ
紙の裏表に絵を描く

  • 裏写りしないマジック類

絵の具を薄く塗る
提供してくださった資料は青色

6 小技資料、出典について

資料名「おはなし」1996.6
出典「シリーズ つくってあそんで⑦おはなしおばさんの小道具」
藤田浩子/編者(一声社)

出典 明治図書「道徳教育」

7 使い方のポイント

1. 演技する自分の後ろから光が入らないようにする
透けると子どもたちの集中力に欠ける。壁等を背にするとよい。

2. 紙を折るときは、話の展開に合わせて一気にすばやく行う。

3. 話の内容は完ぺきに暗唱しておくこと。
(その場や学年に応じた言い回し)

8 編集後記

最後は大人でも思わず納得してしまうような実践です。1時間の授業内で十分活用できるものだと思います。また、低学年から高学年まで、めあてを変えて幅広く使うことができるのも素晴らしいです。衣服という身近なものを使用しているので、子どもたちもすぐに実行しやすいかもしれません。授業後の取り組みも大切ですね。是非活用してみてください。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 太田 美佑)

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