食の生い立ちを調べよう(ESD環境教育プログラム・宮崎県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

食の生い立ちを調べよう135-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性…食を通して、社会・経済に関わることを多面的に考えます。
  • 相互性…食は、その周辺の環境と関係があることを理解します。
  • 有限性…日本の低い食糧自給率を知ります。
  • 連携性…様々な国の食品によって私たちの食が成り立っていることを知ります
  • 責任性…責任と義務を自覚し、自ら進んで行動することの必要性を理解します。

ESDで育みたい能力・態度 

【批判】批判的に考える力

他者の意見や情報を、検討・理解して取り入れます

【未来】未来像を予測して計画を立てる力

見通しや目的をもって計画を立てます

【多面】多面的、総合的に考える力

自分との意見の違いを判断しながら、様々な物事を関連づけて考えます

【伝達】コミュニケーションを行う力

筋道を立てて話す能力、聞く能力、話し合う能力をつけます

【協力】他者と協力する態度

仲間とともに協力しながら活動する

【関連】つながりを尊重する態度

途上国の子どもの現状を知り、関心を持ち共感します

【参加】進んで参加する態度

自分の言ったことに責任をもち、約束を守ります

プログラムの目標

  1. 世界の環境問題、食糧問題について、自分たちの身近な食生活のための日常の行動や選択がこれらの問題とつながっていることに気づき、自分のこととして整理しなおす。
  2. コミュニケーションをとる力を養うとともに、他者の考える課題や自分達の提案に対しての意見を広く聞くことで、社会と自分達とのつながりを知る。
  3. クラスメイトと協力して課題に取り組み、責任感を持ちながら課題を解決する力を養う。

プログラムの概要

好きな夕食の原材料を調べることで、食を通して世界とつながっていることに気づき、様々な問題との関連を考えます。店に出向き、食品一つ一つを手に取って調べ、知らなかったことを店の人に聞き教えてもらいます。その後、自分たちは、「食」について何ができるかを考え、未来手帳(アクションプラン)を作成します。

学習指導要領との関連

  • 中学校2年 技術・家庭/家庭
  • 中学校2年 社会

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

食の生い立ちを調べよう135-1.pdf

引用元

4 編集後記

私達の生活に食は欠かすことができません。そのような身近なテーマをもとに様々な観点から、児童に深く世界との関わりをもっていることを認識することができるでしょう。その過程を通して改めて児童の暮らし、未来を振り返るきっかけを作ってほしいと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 村岡美紀 )

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