魚庭(なにわ)の海を知って、アマモを育てよう大作戦!(ESD環境教育プログラム・大阪府)

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作成者:Mana Tanaka (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

 魚庭(なにわ)の海を知って、アマモを育てよう大作戦!115-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 多様性…アマモ場には色々な生物が生息している。アマモ場の役割を理解し、それぞれの生物がどのような恩恵を受けるのかを知る事によって、生物の多様性を学ぶことができる。
  • 相互性自分たちの生活と大阪湾とが相互に影響し合っていることを理解する。学校のすぐ近くを流れる淀川は、大阪湾と繋がっており、淀川からの栄養分もゴミも全て海に影響を及ぼしている事に気づく。
  • 連携性…アマモを通して自分たちの生活と環境との繋がりに興味を持ち、大阪湾や海につながる川のために自分たちは何ができるか、どう守れるかなど、自分たちの役割を考え、お互いに連携し協力する大切さを学ぶ

ESDで育みたい能力・態度 

【未来】未来像を予測して計画を立てる力

アマモ場が増えるとどういった海になるのかを考える事により、未来像を予測する能力が育まれる。

【多面】多面的、総合的に考える力

自分たちの地域にある淀川が大阪湾に繋がっていることを理解し、その大阪湾に生息する生物のために必要なアマモのことを知る事により、総合的な自然環境について考える能力が育まれる。

【参加】進んで参加する態度

海を再生するには一人一人の行動が大切であることを理解し、アマモを育てる体験を通して、アマモの育成や地域の活動に積極的に参加する能力が育まれる。

プログラムの目標

  1. 自分たちの住む地域と大阪湾の歴史を知る
  2. 大阪の海と淀川のつながりを認識する
  3. アマモ場が海に果たす役割を知る
  4. アマモを育て・観察し、観察記録を作成する
  5. クラスの友達同士でアマモの成長の様子や条件を比較しアマモの生育条件について考える
  6. 疑問に思ったこと、分からないことをどうしたら解決できるかを考え、行動にうつす

プログラムの概要

大阪湾は、かつて魚庭(なにわ)の海といわれ、魚が沢山とれる豊かな海だったが、開発による渚の埋め立てや汚染水の流入などで環境は悪化する一方であった。近年、大阪湾再生活動が盛んになり、その一つがアマモ場の再生である。アマモ場の減少とその影響について学び、アマモ(成長過程・アマモの海に果たす役割など)について学ぶ。アマモの種を植える体験・観察を通して、自分たちの周りの環境(海や自然)や地域に興味を持ち、自ら調べ学び、行動する子どもの育成をはかる。アマモの苗を育成する体験学習を通し、身近にある淀川と大阪湾が繋がっている事を理解し、自分たちの住んでいる地域の環境について考えるきっかけをつくる。

学習指導要領との関連

  • 小学校1,2年 生活
  • 小学校1~4年 図工
  • 小学校1~4年 国語
  • 小学校3,4年 総合的な学習の時間
  • 小学校3,4年 社会
  • 小学校5,6年 理科
  • 小学校5,6年 総合的な学習の時間
  • 小学校5,6年 家庭

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全6時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

魚庭(なにわ)の海を知って、アマモを育てよう大作戦!115-1.pdf

引用元

4 編集後記

アマモは、海草の一つです。魚の住処になったり、海をきれいにしたりする役割がある一方で、枯れたアマモが浮いて船のエンジンに絡まることもあったため”邪魔モ”とも言われてきました。せめて地元の子どもたちは地域を支える”アマモ”を正しく理解し、アマモ場の再生活動を続けていってほしいと思います。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 田中真奈)

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