「歩くまち京都」学習~(ESD環境教育プログラム・京都府)

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作成者:犬塚 真優子 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。
「歩くまち京都」学習114-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 相互性…クルマをめぐる交通環境に関する問題は、CO₂排出量の増加、健康の悪化、安全の減少、道徳性の低下等、相互に関わりを持っています。
  • 有限性…相対的なクルマの過度の利用は、準公共財である道路の渋滞や混雑現象を引き起こす一方で、化石燃料の枯渇を促進します。
  • 責任性…クルマ利用の個人的利益と社会的不利益のトレードオフ環境のもとで、クルマ利用に関わる現在世代の将来世代に対する責任を考えます。

ESDで育みたい能力・態度

【批判】批判的に考える力

持続可能な未来を築くための教育としてのESDにおいては、このままでは持続不可能になる現実を分析し、冷静に批判できる力の育成が求められる。

【未来】未来像を予測して計画を立てる

持続可能な未来に確信を持つためには、持続可能な社会の未来像を具体的に予測し、そのための計画を立てる力の育成が求められる。

【参加】進んで参加する態度

ともすれば持続可能な未来の姿が描きにくい現代において、それでもなお持続可能な未来の形成に参画するためには、進んでその形成に参加しようとする意欲・態度・責任感を必要とする。

プログラムの目標

本プログラムは小学校の全学年を通したプログラムで、次の目標を持っている。
1. 低学年…日ごろ馴染みのない公共交通機関としての市バスに親しみを持つとともに、市バスにはより多くの人に利用してもらえるように、様々な工夫がされていることを知る。
2. 中学年…自分自身とクルマとの関係を、環境・安全・健康等、多様な視点から振り返ることを通して、クルマに頼りすぎることなくクルマと「賢く」つきあうにはどのようにすればよいかを考える。
3. 高学年…自分自身のみならず、「社会」全体とクルマとの関係を考えることを通して、未来の京都のあるべきまちづくりや交通環境について、自分なりの見通しを持つことができる。

プログラムの概要

「クルマは実に便利で快適な乗り物で、我々の社会の豊かさの象徴ですが,増えすぎることによる弊害も大きいです。何よりCO₂の大量放出は地球温暖化の元凶の一つと言われています。しかし、だからといってすべてのクルマをやめればよいというわけではありません。消防車やパトカーは必要だろうし、お年寄りや足の不自由な人にとっては移動の手段として必需品です。要は過度にクルマに頼りすぎることなく「賢く」つきあうことが必要です。本学習は、一見、個人的利益と社会的利益のトレードオフの関係に見えるクルマ社会を我がこととして見直すことを通して、タテマエではなくホンネで、自分と環境とクルマ社会の関係を考えようとするものです。

学習指導要領との関連

  • 小学校1,2年 生活
  • 小学校3~6年 総合的な学習の時間

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全12時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

「歩くまち京都」学習114-1.pdf

引用元

4 編集後記

京都の交通環境について考える時、観光や市バスの話を抜いては考えられないと思います。このプログラムは、そのような点に触れながら、現在の京都の姿を我がごとして捉えなおし、自分と環境とクルマ社会の関係を考えようとするものです。持続可能な未来を築くためにどうしたらよいのかを、タテマエではなくホンネで考えるというところが魅力的だと思います。
このプログラムを通して、子どもたちは冷静に批判する力や未来を予測し計画する力をつけられるのではないでしょうか。ぜひご参考になさってください。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 犬塚真優子)

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