よいまちつくろう~菜の花プロジェクト~(ESD環境教育プログラム・愛媛県)

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目次

1 はじめに

この実践は環境省「平成26年度 持続可能な地域づくりを担う人材育成事業」内で作成された、ESD環境教育プログラムです。ここから単元計画もダウンロードできます。

よいまちつくろう~菜の花プロジェクト~126-1.pdf

2 ESDとは

ESD(Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な開発のための教育」という意味で、持続可能な未来や社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことを言います。環境、人権、健康福祉、多文化共生、まちづくりなどの様々なテーマがあります。

3 実践内容

ESDの要素

持続可能な社会づくりの構成概念

  • 相互性…菜の花の栽培に責任をもって自分の手で育て収穫し、グループ内での協同的な活動において自分の役割を果たす。
  • 連携性…自然の恩恵や作物を育てる人々の努力・苦労を知り、自分と自然や身近な人々とのつながりを感得する。

ESDで育みたい能力・態度

【多面】多面的、総合的に考える力

菜の花が食べられることを知るとともに、自然物はすべて資源になると捉えることができる。

【伝達】コミュニケーションを行う力

話し合い活動において、他者の気持ちや考えを尊重しながら、自分の気持ちや考えを話す。伝える相手を意識して学習したことをより分かりやすく工夫して表現する。

【関連】つながりを尊重する態度

地域の多くの人が支え合いながらよいまちをつくろうとしていることを知り、感謝の気持ちをもつ。

プログラムの目標

  1. 校区にあるJR松山駅をより明るい場所にして、地域の方々の心を和ませることができるよう、自分たちができることを考え、実践する。
  2. 地域や専門機関の多くの方と触れ合う中で、地域との関わりを深め、地域への愛着を持つことができる。
  3. 菜の花を種から育てる活動を通して、植物の成長の仕方を観察するとともに、生命の尊さを感じ大切にする心を育むことができる。

プログラムの概要

地域の玄関口であるJR松山駅の利用者に笑顔になってほしいという思いから、児童が自分たちにできることを考え、菜の花の栽培を行った。専門家の指導を受けながら土づくり、種まき、水やり、草抜き、間引きなどの作業を体験し、植物の成長を観察した。さらに、JR駅職員の協力のもと「駅探検」を実施し、駅構内のどの場所に菜の花のプランターを飾るかアイデアを出し合うなど、地域の人々と交流しながらプログラムを展開した。また、食用菜の花の栽培により、間引いた菜の花をお粥・雑炊にして食べる体験が可能となり、防災時における菜の花の活用方法について学んだ。

学習指導要領との関連

  • 小学校 生活

プログラム(単元・題材)の展開の流れ(全9時間)

  • プログラムのダウンロードはこちらから

よいまちつくろう~菜の花プロジェクト~126-1.pdf

引用元

4 編集後記

この単元では、子どもたちが地域の大学生や農家の方、クラスの友達など多くの人と関わりながら学んでいきます。菜の花や松山駅といった地域の農産物や施設もESDの学びの対象になりますが、それだけでなく地域の人とのつながりの中での学びもESDの大切な要素だと感じました。
(編集・文責:EDUPEDIA編集部 宇野 元気)

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