1 はじめに
国語2年、物語文「スーホの白い馬」の授業案です。
スーホや白馬の気持ちが読み取れる叙述が多いという教材の特徴に合わせた、場面ごとにスーホと白馬の思いを想像することを中心にした授業案です。
物語は長文ですが、それぞれの場面が魅力的であるため、児童はそれぞれの場面で人物に寄り添いながら物語を味わうことができるでしょう。
「本文」と「想像したこと」を表にまとめた教材研究資料と合わせてご覧ください。
資料
教材研究資料
本教材はスーホや白馬の気持ちが読み取れる叙述が多いことが特徴的です。本文」と「そこから想像できること」を表にまとめました。
馬頭琴の演奏
2 授業案
目標(「読むこと」中心)
ウ 場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。(1,2年 読むこと)
ウ 場面の移り変わりに注意しながら,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述を基に想像して読むこと。(3,4年 読むこと)
(本教材は、気持ちが読み取れる叙述が多い)
◎登場人物の行動を中心に想像を広げながら読む
◎自分が感想をもった場面の様子や人物の行動を明確にしながら感想を書く
◯スーホと白馬の言動や思いは、お互いに関係している 【関連付け】
◯スーホと殿様の人物像や白馬への思いを比べて読む 【比較】
◯物語の構成(起承転結)
◯比喩や複合語
単元全体の流れ
今回は、場面ごとに読む授業案です。
単元始めに、クラスに合った学習課題を立てることで、主体的に読んでいけると思います。
・初読の感想を書く
・スーホの人物像や白馬への思いを読み取る。( )のある場面の学習
(白馬を大切に育てるスーホの行動)
(オオカミから羊を守った白馬の様子)
(白馬に話しかけるスーホの様子)
・スーホと殿様の人物像を比べる
(殿様から逃げる白馬)
(白馬をなくしてからのスーホ)
(夢に出てきた白馬)
・馬頭琴の音色からスーホと白馬の絆を読み取る。
・まとめ(感想文、紹介文、次の読書活動へ)
1時間の学習の流れと時間配分の目安
授業の流れを決まることで児童も安心して授業に臨めます。
10分・音読・感想
8分・課題について書く(今回は本文を読んで人物の思いを想像することが中心)
10分・交流(話し合いの途中に、短い時間でも書く時間をとることもある)
8分・まとめの書く(感想、吹き出し、手紙、セリフの付け足し、場面のあらすじなど)*
3分・発表
*単元言語活動に応じて、まとめの書く内容を変更
初読の感想
スーホの人物像
白馬とおおかみ
殿様とスーホの比較
殿様から逃げる白馬
馬頭琴をひくスーホ
展開例
・読書活動へつなげる
◯人間と動物が出てくる物語を読み、感想を書く。(スーホと比べる)
◯物語を読み、登場人物を比較する。人物紹介カード
3 おわりに
人物の気持ちを想像する際に、吹き出しに書き込んだり、手紙を書いたりする活動は、児童も取り組みやすいでしょう。
2年生の学習では、細かい読み取りよりも、物語に浸って楽しく味わうことを大切にしたいです。
スーホと白馬の絆の深まりに触れ、自分にとって大切な存在との関わりをかけがえのないものだと感じられる読書体験となるればと思います。
資料
本教材はスーホや白馬の気持ちが読み取れる叙述が多いことが特徴的です。本文」と「そこから想像できること」を表にまとめました。
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