水のかさ 〜水の量感をつかもう〜(シリウス)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

水のかさの学習では1リットル、1dl、1mlの量とその関係について学びます。水のかさを知識ではなく量感としてとらえるために、こんな授業をしました。

ゲーム1 バケツの中に水を入れてぴったり4リットルにしよう

このゲームは班対抗でおこないました。バケツの中に水を入れていき、ちょうど4リットルだと思うところで水を止めます。その後、1リットル升を使って何リットル入っているのかを調べます。4リットルに一番近い班の勝ちとなります。

第1回戦は、3リットル8dlの班が優勝、最も違ったのが3リットルでした。第2回戦は4リットルぴったりの班がいました。秘けつを聞くと、1回目の時に4リットルになる水の位置を覚えておき、それを目安にしたそうです。第3回戦はバケツを交換して、これまでとは違うバケツにしました。今度は3リットル7dlの班が最も近くて優勝しました。3回戦とも3リットルから4リットル7dlの間に、各チームが収まりました。

次に確かめたのは1dlの量感です。

ゲーム2 手で水をぴったり1dlだけすくおう。

バケツの中から両手で水をすくってボウルに移します。ボウルに移した水を1dl升に移し替え、どのくらいの量をとったのか量ります。1dlに一番近い人が勝ちというルールです。
子どもが両手を合わせた大きさは1dlにやや足りないようです。少しでもたくさんの水をすくおうと勢いよく「バシャン」とボウルの中に水をすくっていました。
このゲームをやることで1dlは100mlということがよくわかりました。1dl升には目盛りがふってあり、升いっぱいになると100mlになることが容易に理解できます。各班の優勝者は70mlから80mlでした。

ゲーム3 目をつぶって水を1dlだけ飲もう。

1リットル升に半分だけ入れた水を目をつぶって飲みます。ちょうど1dlだと思ったところでどれだけ飲んだかを調べました。感覚のよい子が多くぴったり1dl飲めた子が7名もいました。

水の量と重さには何か関係があるか調べてみよう。

1リットル升、1dl升、台ばかりを班ごとに与え調べさせました。やっているうちに1dl入れると目盛りが100gずつ動くことに気がつきました。1リットルいっぱいにすると1kgになることもわかりました。1リットル=1kgなのです。授業の感想を書きましょう。

  • バケツに1リットルを入れるのはすごく難しかったです。なぜかというと勘で当てるからです。1dlすくいは手が小さいのですくえませんでした。1dlは飲むのがちょっとだと思ったらいっぱいでした。
  • バケツの中に4リットル入れるのはあともう少しで4リットルでした。1dlづくりでは全然1dlが入らなかったです。水の量と重さを量ると、1dlいっぱい入れると100gずつ上がることが分かりました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

子供は、時に難しい勉強を嫌がるものですが、それが友達と楽しめるゲームを伴うことで、自ら進んで取り組むようになることもあると感じました。

子どもたちがいつかこの時を振り返って、ただの遊びだと思っていた体験が、一つの学びであったと気づく日があれば良いと思います。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 松尾春来)

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