昆虫のすみかと食べ物2(シリウス)

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作成者: delpippoさん

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
http://homepage1.nifty.com/moritake/

2 実践内容

プールで昆虫探し・田んぼでアメンボさがし 

昆虫の学習の発展としてプールで昆虫探しをしました。ヤゴを見つけるのが主な目的でしたが、残念ながらヤゴは見つかりませんでした。ヤゴ(トンボ)を呼び込むためには、土(運動場の砂ホコリ)と藁を入れると良いそうです。

プールで昆虫探しをしよう(※青色=教師の発問/以下同様)

と呼びかけて活動を始ました。子どもたちは体操着で活動をしましたが、底が滑りやすいので水着の方が良いでしょう。今回は転倒を防ぐために、次の工夫をしました。

  • 目的を明確にして活動時間を短く区切る。
  • 活動範囲を徐々に広げていく
  • こまめにプールサイドに上がらせる。

子どもたちが見つけたのは、アメンボ、マツモムシ、オタマジャクシでした。
マツモムシは一見何の昆虫かわかりませんでした。ある子が「カメムシだ」といって、熱心に探していました。調べてみると、カメムシの仲間で別名「水のカメムシ」というようなので、子どもの直感というのは大したものだと感心しました。
さて翌日、アメンボとマツモムシについて調べた資料を、子どもたちに読み聞かせました。というのも、子どもたちからこんな疑問が出ていたからです。

アメンボは何を食べるのかな?

アメンボが二匹でおんぶしているけれど何をしているのかな?

資料のようにアメンボは水に落ちた昆虫の体液を吸い、おんぶは交尾をしているということがわかりました。ここでアメンボにも一度目を向け、

学校の田んぼでもう一度アメンボをつかまえてみよう。

アメンボ捕りに苦労していた子もいました。いくらアメンボとはいえども、みすみすとは捕えさせてくれません。ぴょんぴょん逃げて行くのを、たもを振り回して悪戦苦闘していました。
子どもたちに観察させたのは次の点です。アメンボも昆虫の観察としては扱いやすく活動も多岐に渡りそうです。

足は本当に毛が生えているか?
小さすぎて毛までは見えなかった

足が何本で体はいくつの部分に分かれているか?
足は6本。体は二つのように見えるが、よく見れば三つに分かれていた。

アメンボの匂いは飴のにおいか?
全部ではないが確かに飴の匂いのするものがあった。

アメンボの口は吸うようになっているか?
注射器みたいになっている「蚊と同じだ」という声。

アメンボは本当に飛ぶか?
手で持ったアメンボを空中に放り投げた。

アメンボの学習としての価値

  • 子どもでも簡単に捕まえることができる。
  • どこにでもいる。
  • 足が6本、[あたま][むね][はら]を確認することができる。
  • 羽があって、空を飛ぶことに驚く。
  • 口先が尖っていて、昆虫の体液を吸うことがわかる。
  • カンロ飴のような匂いがする(匂いがしないものもあった)

アメンボ
http://homepage3.nifty.com/nemotoman/amenbo.htm

生態写真館
http://isweb23.infoseek.co.jp/animal/hemipter/seitai-photo.html

アメンボについて
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pen/4485/amenbo/amenbou.html

とっても盛り上がる昆虫クイズ・私は昆虫かな?

昆虫の学習に入りました。昆虫とはどんな動物のことをいうのでしょうか?
昆虫と動物は違うものだと考えている子もいます。クイズをしながら昆虫とはどんな動物なのかを学習しました。

今から昆虫クイズをやるよ。黒板に書いた生き物は昆虫でしょうか?昆虫だったら〇、昆虫でなかったら×をつけましょう。

最初にカメの絵を描くと「ワー、カメだ」と、子どもたちは大喜びです。カメは昆虫でないことがすぐにわかりました。次に描いたのは4本足のハチ。「足が4本しかないよ」の声。これは×です。細長い体、長い足を描くと「蚊だ、蚊」ガ、コウモリ、チョウと書いていきました。足が何本あるか、体はいくつの部分に分かれているのかを確かめながら、クイズを進めていきました。

ちょっと難しかったのがカマキリです。絵を見て「何かわからなーい」という子に対して
先生、大きなカマを持っているんだよね?カマで刈っちゃうんだよとヒントを一生懸命伝えようとしていました。

アリでは迷った子がいました。
アリには羽がないから昆虫じゃないのかな?
なかなか鋭い意見です。他の昆虫がみな羽を持っていることに気がついています。

テントウムシはどうだろう。子どもたちのイメージしているテントウムシは、体が三つの部分に分かれていることが見えにくいので、「足が6本、体が2つに分かれている」と思いがちですが、ちゃんと三つの部分に分かれています。もっとも「テントウ虫だから虫だよ」というとても分かりやすい意見も出ました。

クモでは意見が分かれました。クモは足が8本、体は2つに分かれています。半数ほどの子が、クモは昆虫だと考えましたが、正しくは節足動物といって違う種類の動物であることを教えました。

3 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

4 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

5 編集後記

身近な昆虫をみんなで捕まえて、その昆虫の生態を実際に観察することで、無理なく昆虫について知ることが出来たようです。
昆虫の知識を獲得したかの確認として、クイズ形式で考えてもらうことで、みんなで楽しく勉強できたのではないでしょうか。

(編集・文責:EDUPEDIA編集部 河村寛希)

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