読書を読解指導に近づけるには(岡篤先生)

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作成者:福山 浩平 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

本記事は、岡篤先生のメルマガ「読書と読解~772号~774号」から引用・加筆させていただいたものです。
読書することは読解に繋がるのかというものです。
岡篤先生のメルマガはこちらを参照ください。→http://archive.mag2.com/0001346435/index.htm

2 実践内容

■自由読書が一番?

『読書はパワー』という本によると、読解力を高めるのは自由読書が一番ということになります。私の実感としても、同じです。

ただ、気になるのは、いつも学習漫画しか手にとらない子どもです。漫画も学習漫画も優れた物がたくさんあることは分かっています。漫画や学習漫画が、文字だけの本への途中の段階になるということ説があることも知っています。
しかし…

■漫画は文字の本へつなぐか?

その一方で、漫画しか読まない大人がいることも事実です。その人にとっては、漫画は文字だけの本へのつなぎにはならなかったということです。

クラスの子どもを見ていても、このまま自由にしているだけで、本当に文字の本を楽しむようになるのか心配になってしまいます。何か、指導によりできることはないのでしょうか。そこで、まず図書の時間に手を加えてみました。

■交流の時間を入れる

読書の時間を30分ほどとった後に、読んだ本の交流をしてみました。これは、『リーディングワークショップ』(ルーシー・カルキンズ 新評論)を参考にしたものです。最初から内容の濃い交流は難しいだろうと考え、

  • 題名
  • 気に入った部分
  • 簡単な感想を表紙を見せながら、言えばよいことにしました。できれば、質問することも加えました。

・4人グループで

一つの大きな机を4人で使っているので、順番に4人で発表をしていくことになります。一人あたりの発表が短く、4人なので、あっという間に終わってしまいます。どんな交流になっているか知りたかったのですが、あまり聞くことはできませんでした。

その中で、一人の女の子が「この本を選んだのは、クラスで『おもしろいよ』とすすめてくれた子がいたからです」という話をした子がいました。こういうことが出るのもいいな、と感じました。

・子どもの表情

読書の最後に簡単な交流をしているとき子ども達の表情が生き生きとしていることにも気づきました。話している子も聞いている子も楽しそうなのです。

話している内容は、それほど豊かなものではありません。(失礼)本の表紙を見せながら、題名と簡単な内容と感想を一言付け加えている程度です。各グループの終了する時間の早さからいってもどこもそんなに違いは無かったはずです。しかし、私の印象では、表情がよい子が多かったのです。

■交流の可能性

ということは、この読書後の交流にはこのままの方向での取り組みに可能性があるのかもしれません。子ども達は、交流自体は、嫌いではありません。ただ、言うことが分からなかったり、言い方が分からなかったりすると、消極的になってしまうようです。読書の交流が楽しいのであれば、読書への刺激としても有効な可能性が高いはずです。

3 執筆者プロフィール

岡 篤(おか あつし)先生
 1964年生まれ。神戸市立小学校教諭。「学力の基礎をきたえどの子も伸ばす研究会(略称学力研)」会員。硬筆書写と漢字、俳句の実践に力を入れている。

4 書籍のご紹介

『読み書き計算を豊かな学力へ』2000年

『書きの力を確実につける』2002年

『これならできる!漢字指導法』2002年

『字源・さかのぼりくり返しの漢字指導法』2008年

『教室俳句で言語活動を活性化する』2010年

5 編集後記 

ご存知の通り読書は良いことです。それをどう工夫をすれば読解に繋げられるかという記事でした。

実際に読書を勧めることもあると思います。そのときにこの実践を使えば、読解に繋げていけるように指導することができると思います。

ぜひお試しください。

(文責・編集 EDUPEDIA編集部 福山浩平)

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