吉橋通夫『さんちき』の読解とプレゼン(同志社中学校 公開授業研究会②)

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目次

1 はじめに

6月20日に同志社中学校(京都)で行われた公開授業研究会より、植田彩郁先生の実践です。吉橋通夫『さんちき』の読解を、生徒たちがプレゼン形式で発表しました。

また、同志社中学校ではICT機器の導入を進めており、この授業では電子黒板と生徒用タブレット端末が使用されています。

2 授業の流れ

①手順の確認

今回の授業はグループ発表の回にあたるので、生徒たちはiPadのソフトを用いて作成したプレゼン資料を持参しています。
 発表の手順を先生が説明した後、班ごとに資料と分担の確認をする時間を取りました。生徒たちはiPad上に表示した資料と紙の教科書を見比べながら、和気藹々と最終確認をします。

②発表手順

1.物語が進行する順に、親方と三吉にまつわる表現を紹介(どのような場面から生まれた言葉なのか説明できるように準備)

2.分析の結果分かったこと(生き方・人物像)を発表

…この授業では親方と三吉のセリフを2つずつ選び、場面と読み取ったことについて発表しました。

3.音読(どのような点を工夫するか述べる)

…①と②で発表した箇所とは別に、先生の側で指定した箇所を音読しました。引用個所から読み取れた人物像を再現できるよう、感情をこめて読みます。

③実際に発表

今回見学させていただいた授業では2つの班のみ発表しましたが、それぞれ字面よりも踏み込んだ考察を含んだプレゼンを作ってくれていました。発表中は生徒が分担を忘れてしまったり、盛り上がりすぎてしまったりとハプニングもありましたが、その都度先生の指示で軌道修正していました。

(写真はありませんが)スライドのデザインにも個性が見られ、一方の班はノートを取り損ねた子のために引用個所を一覧にしたスライドを挿入する気づかいを見せ、聞き手役の子たちに感謝されていました。口頭や板書での発表では見られない光景だと思います。

3 授業資料

4 編集後記

班を組んでただ話し合いましょう、という形式と比べると、生徒たちに関心を持って取り組んでもらえる授業形式だと思いました。
今回は2班のみでしたが、クラス全員分の発表を終えた後に総括する作業を通して、さらに学びが深まるのだと思います。

(EDUPEDIA編集部 中澤歩)

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