三年とうげ ~転ぶ前と後とでは、おじいさんの気持ちはどう変わったのだろう

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

1 指導にあたって


 子ども達は、今までの国語科の学習の中で、作品を自分なりに楽しむという活動を多くおこなってきた。詩の 学習「どきん」では自分で情景を思い描いて音読をしたり、説明文「ヤドカリのすみかえ」では、読後、一人ひと りがヤドカリになりきって詩を作ったりした。また、「つり橋わたれ」や、詩の作品を取り上げて群読をおこない、 友達の声とのハーモニーを感じたり、リズムある読み方を工夫したりするなかで、作品を自分なりのひたり方で 楽しむことも経験してきた。このような学習を通して、少しずつではあるが子ども達は、作品に対して人から与 えられたものではなく、自らの思いに基づく意見を持つことができるようになってきている。しかし、発表となる と、特定の子どもに偏りがちである。また、言葉を科学的に吟味し、情景などを深く読み取る活動はまだ十分と は言えない。

三年とうげには、「三年とうげで転ぶと三年しか生きられない」という言い伝えがある。おじいさんは、この言い 伝えを信じている村人達の象徴として、またトルトリは、「言い伝えのような峠であってほしくない」という村人達 の心の内を象徴する存在として登場する。おじいさんはトルトリの機智によってそれまでの考え方を変える。こ の変化は、より明るく前向きに生きていきたいという人間の存在を肯定している。トルトリの考え方がどのように おじいさんの心に受け入れられていったのか、そして、三年とうげがおじいさん、村人達にとってどのような峠 になっていったのかを読解のポイントとして焦点化したい。また、この作品の持つリズミカルな語り口調、親し みやすい独特のテンポは、読みを進めるうえで、大きな助けとなるであろう。

そこで本時は、三年とうげで転ぶ前後のおじいさんの気持ちの変化を読み取りの中心にして展開する。転ぶ 前のおじいさんの気持ちを十分味わわせることにより、子ども達は転んだ後のおじいさんの気持ちに寄り添っ ていけるだろうと思われる。その子ども達の発言に沿いながら、読み取った中身の根拠となる言葉を確かめて いきたい。また、今まで培ってきた読みの力をこの単元でも生かしたいと考える。さらに、この作品を通して子 ども達は、この民話の持つ雰囲気や語り口調、リズムに触発され、十分に作品を楽しみたいと願うだろう。今後 の展開として、その願いを具体化する活動もぜひ行って行きたい。

2 単元目標


・登場人物の心の動きや場面の情景を豊かに想像しながら音読することができる。
・内外の民話に親しみを持ち、作品のおもしろさを読み取って文章にまとめたり、発表したりすることが できる。

3 指導計画(全12時間)


第1次 学習計画のオリエンテーション(3時間)
第2次 登場人物の気持ちや情景を想像しながら、作品のおもしろさを読み取る(5時間)
第3次 「三年とうげ」を楽しむ(4時間)

4 本時の学習(第2次2時)


【目標】
「ところがたいへん」の前後でのおじいさんの気持ちの変化を読み取ることができる。

【展開】

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