理科の学習にイメージマップを利用する

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

1 発想をつなげる

KJ法、マインドマップ、イメージマップ、ウェビング等の名前で呼ばれている、たくさんの発想をブレーンストーミング的に挙げていき、それを短い言葉で表現したカードをつなげていくという手法は、子供の学習に活かすことができると言われています。それぞれの手法は微妙に違う点もあるようなので、ネットで調べてみるといいと思います。いずれにしても、これらの手法は脳内やインターネットで個々の事象が関連付けられてリンクされている状況と似ています。

2 イメージマップをメタ認知の自己評価道具として活用する取り組み例

イメージマップとは、キーとなる単語からイメージされること(既有知識や経験知、学んだ学習内容)を自分自身でつないで図式化するものです。事象と事象を関係づけたり、全体のしくみや意味を考えたりする自己評価道具です。複数回書いたイメージマップを学習者自身が比べることで、自分の学びの様子や、自分の意見の変化などのメタ認知を促します。
 イメージマップの活用は、自己の主張や思考の過程を振り返るメタ認知活動を単元に組み込む手立てです。子どもにそんな難しそうなことができるのかという声が聞こえてきそうですが、ずばり、小学校中学年から発達段階に応じて可能だと考えています。メタ認知とは、自分自身の行動や思考そのものを、客観的に把握し認識する力と言われています。
 子どもの活動では、メタ認知活動=自己評価活動と捉えられるでしょう。なぜ、自己評価活動(メタ認知活動)が必要なのでしょうか。
 教育の目標である「生きる力」は自ら学び、自ら考え、といった学習者自身の主体性がその根底にあります。ですから、学習者自身が自分の学びについて意味 づけ価値づけし、望ましい自分へと変えていく方略が必要です。そのため自己評価活動(メタ認知活動)は重要な活動だと考えます。
 一般的には、振り返りカードや自己評価カードなどを活用することが多くみられます。これら以外に、特に、社会科で「イメージマップ」を単元活動の中に位置づけ、単元を通して、2、3回このイメージマップを子どもたちに書かせます。

3 理科の授業で利用する

たとえば3年生理科で「むし」という言葉を中央に置けば、そこから、「昆虫」と「昆虫以外」にジャンル分けは進み、「昆虫」は「成虫」「幼虫」「さなぎ」とジャンルが分かれていきます。「成虫」は「六本の足」「3つの体」「4枚の羽」へと、どんどん分かれていきます。ノートの罫線にそって書かれた知識ではなく、放射線状に互いがつながりながらジャンル分けされていく絵的なつながりを描いていく中で、全体を俯瞰しつつ(統合)、細部を見つめ直す作業(分化)を楽しみながら進めます。

5年生理科で「天気」という言葉を中央に置けば、そこから「晴れ」「曇り」「雨」「風」「天気予報」「警報」などと、発想が広がりつつ、分岐し、つながり、「天気」に関する全体像が見えてきます。

「川」「地震」「星」「環境問題」などを中心に広げていくのも面白いと思います。

4 自己評価活動

自己評価活動(メタ認知活動)では、やらされる意識ではなく、楽しみながらも成就感を味わうことができるような工夫が必要だと思います。合わせて、教師が子どもの発言や表現物に,価値づけ意味づけする言葉がけを積極的に行うことも重要です。私は経験から他者評価を入れる中で、自己評価が促進されていくと実感しています。子ども自身に学習の伸びを認識させることで、進んで学ぶ意欲が増大していくと考えています。
国語の物語文や説明文、社会の各単元のまとめに使っていくのも有効な方法であると思います。

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