もののとけ方8 ~色水は蒸発するとどうなるか?

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
シリウスHP

2 色水は蒸発するとどうなるか?

食塩水の蒸発から発展して、色水の蒸発について考えた。話し合っていく家に子どもの考えが次々 に変わっていき、白熱した討論になった。

発問1 色水は蒸発すると、出てくるのだろうか?実験をしながら考えよう


< 出てくる(析出する) > 18 人 < 出てこない(析出しない) > 12 人

子どもたちの考えは、二つに分かれた。実験をしながら、話し合いをしていくと、ビーカーの様子を見ながら、考えがどんどん変わっていった。ティッシュをかぶせると、色がテ ィッシュにつくのである。この事実が子どもの思考を揺さぶった。
< 出てくる(析出する) > 18 人
・この前蒸発をやったときに、水は余分な物をおいてくるから、最後には絵の具は残る。
・ ものをとかすには限度があるから、絵の具も同じようにとけ残りが出る。
・ 絵の具のことを考えると、水でとかして塗るでしょ。その後、水が蒸発して絵が乾く。もし 一緒に蒸発してしまったら、絵は残らない。
< 出てこない(析出しない) > 12 人
・ 赤なら赤など色水の煙が出てくると思う。
・でもこれを見て下さい。紫色なんだけれど、ティッシュのふたをしていたら紫色に色がつて います。だからこのように絵の具は一緒に出ていってしまうと思う。

子どもたちがじっと、ビーカーを見つめる中で話し合いは進行していった。ビーカーにのせたティッシュに色がつくという事実は子どもを深く考えさせた。それでも次第に < 出てくる > と考 える子が多くなっていった。
次の理科の時間に、実験の続きをおこない最後まで水分を蒸発させた子がいた。

結果は、絵の具・インクとも色のもとが残った。

3 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

4 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。

「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。

最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。

「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

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