もののとけ方10 ~授業のおもしろアイディア

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目次

1 はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
シリウスHP

2 授業アイディア2点

教科書の内容と少しはずれてしまうが、授業の楽しいアイディアを2つ紹介する。

発問1 飽和食塩水に砂糖はとけるか?

もうこれ以上とけないというところまで、塩を溶かした飽和食塩水を作っておく。塩を入れても とけずに下に沈んでしまう。では、砂糖はとけるだろうか?と訊ねる。子どもたちはとっても悩む。実際に砂糖を入れてみると、おもしろいほどとけていくのである。塩はとけないのに、砂糖は どんどんとけていく。これは、塩と砂糖の分子の大きさが違うために起こる現象だと思われる。塩・砂糖以外でホウ 酸も同様の現象が起こる。

実験1 べっこうあめを作ってみよう

砂糖の水溶液の蒸留乾留の応用編である。
【作り方】
1.丸いぎざぎざのアルミホイルに砂糖を入れる。
2.少しだけ水を入れる。
3.ホットプレート・アルコールランプを使って温めていく
4.グツグツと泡がたってくる。やがてボコッボコッとした泡になる。
5.色がきつね色になったら、つまようじを入れて火を止める。
6.冷えたところでアルミホイルを取るとべっこうあめのできあがり。

・砂糖も水も入れすぎない方がいい。うすくするとうまくできる。
・火から下ろすのが遅くなると、焦げてにがくなる。
・塩を入れると塩味、酢を入れると甘露アメの味になる。

このべっこうあめは、子どもたちに大好評である。簡単にできるしホットプレートを使えば失敗がほとんどない。塩やホウ酸を蒸留乾留すると、塩やホウ酸そのものがでてくるのに、砂糖の場合はアメになってでてくるのが不思議である。

3 書籍のご紹介

「教室掲示 レイアウトアイデア事典」(明治図書2014/2/21発売)

「学級&授業ゲームアイデア事典」(2014/7/25発売)

「係活動システム&アイデア事典」(2015/2/27発売)

「学級開きルール&アイデア事典」(2015/3/12発売)

4 プロフィール

静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。

「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。

最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。

「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。

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