目次
1 はじめに
こちらの記事は、東京学芸大学附属国際中等教育学校で英語教育をなさっていた藤野智子先生に取材させていただいたものです。藤野先生はインプットからアウトプットに繋げる実践的な英語教育を行っております。今回は、そのような藤野先生が行っておられた英語授業を紹介します。
2 授業内容
(1)授業のねらい
- 効果的な情報伝達はどうあるべきかを考える
- 課題発見・課題解決のプロセスを体験する
(2)概要
- この授業は中学1年の授業である。
- 英語でプレゼンテーションする楽しさを体感できる。
- ペアで身の回りにある問題を発見し、それを解決するための商品(空想で可)を考案する。
- そして、商品を売り込むためにその良さをアピールし「TVショッピング」としてプレゼンテーションを行う。
- 話し方や表情、ジェスチャーのつけ方のスキルを学ぶ。
- さらに、商品の利点をどのように提示し、表現しているのかを知る。
TVショッピングのテレビ番組「ショップジャパン」
(3)コツ
年間を通して生徒に以下の3点に注目させ、繰り返しその意義を実感させる活動(練習)を行う。
- story message
自分の意見や考えを根拠とともに発信する。構成立てて伝える。
- visual message
美術と教科間連携しつつ視覚的教材を活用する。
- physical message
eye contact/body language/voiceを効果的に使用する。
(4)効果
- 教科書で取り上げられた題材や文法を活用する機会となる
- ペアで協力しながらできるので、相互に学び合い、評価し合い、楽しく活動に取り組める
3 学校紹介
URLはこちらwww.iss.oizumi.u-gakugei.ac.jp
4 編集後記
プレゼンテーションって難しいですよね。日本語でも伝わらない時があるのに、英語なら尚更と抵抗を持ってしまう人がいるのではないでしょうか。私自身も、何をどう表現したら正解なのか疑問でした。しかし、今回の実践で扱ったTVショッピングの動画からプロの表現方法を「見本」として真似ることで、「全く表現がわからない」から「少しずつわかるようになった」に意識が移動すると思います。英単語の知識だけではなく、このように生徒自身が考え発表することで、より生徒の感性が刺激されるでしょう。
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