不登校の子を「見守る」という支援

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作成者:福元 明美 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

この記事は、LITALICO 発達ナビのホームページに掲載されている記事を、発達ナビ編集部の許諾を得た上で、文章やテキストの一部をEDUPEDIA読者向けに再編集した上で転載したものです。

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2 LITALICO発達ナビとは

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3 不登校の子を「見守る」という支援を。先生に忘れてほしくない4つのこと

障害のある子ども3人の不登校を経験した親御さんのお話です。学校の先生方との関わりの中でも、彼女にはたくさんの葛藤がありました。先生方もきっと戸惑いや、不登校の子どもとの関わりに方に困った経験もあると思います。子どもが不登校になったから気付いたこと。

4 いじめられていないけれど、学校に行けない子どもたち…この子たちは「頑張っていない」だけ?

これは、3人のみんなそれぞれに不登校を経験したお子様を育てた親御さんのお話です。
お子様のうち2人は、「学校に行きたくない」と口にはしませんでしたが、そのメッセージが体調不良として現れました。学校に行く前、身体が熱っぽくなり、頭痛を訴えます。それでも学校に行かせようとすると玄関先で嘔吐したり…
しかし、休む事が決まると熱も下がります。頭痛も治り元気になります。
お母さまは何度も子どもたちに問いかけました。

「学校で嫌な事があったの?先生が嫌?いじめられた?勉強が嫌?」

お子様が不登校になった時期はそれぞれ違いますが、3人ともこの質問に首を横に振りこう言いました。

「嫌な事があった訳じゃない。いじめもない。勉強が嫌な訳じゃない。」

この子たちは怠けているのでしょうか?頑張っていないのでしょうか?サボろうとしているのでしょうか?

○自分の気持ちをうまく言葉にできない子どもたちもいる

いじめられているわけでも、学校で嫌なことがあるわけでもなく学校に行けない子どもたち。
このような子どもたちは、子ども自身も自分の気持ちに気付いていないこともあるようです。
自分の中に何となくある「違和感」を観察して言語化することが 、とても苦手な子どももいます。
学校での様子が一見大丈夫そうに見えても、普通に難なく過ごしているように見えていても、実は気を常に張り詰めていて、疲れを溜め込んでいるかもしれません。
この子どもたちの疲労感は凄いものなのです。親や学校の先生からみると怠けているように見えるかもしれない子どもたちも、実はとても頑張っている、ということもあります。

○そんな子どもたちと接するとき、学校の先生にお願いしたいこと

・連絡帳は子どもも見ているということを忘れないで

子どもと学校とのやり取りを記入する連絡帳についてです。家庭への連絡は、連絡帳ではなく、他のノートに記入するか電話にてお願いしたいです。
なぜなら連絡帳は、子どもが目を通すこともあるからです。そこに親へのメッセージである

「早寝早起きさせてください。」

「頑張るよう励ましの声かけお願いします。」

などを書いてしまうと、子どもに影響があることは目に見えています。
また、クラスメイトからの

「早く元気になって学校に来てね!」

「ゆっくり休んでね。学校で待っているよ。」

という励ましの言葉を届けることで、不登校の子どもは逆に負担に感じることもあります。
病気や怪我で学校に行けない場合の励ましは力になりますが、不登校の子どもの場合はそうとは限らないということを忘れないでほしいです。

・むやみな言葉かけが子どもの心を傷つけるときもある

たとえば、家庭訪問で先生が子どもと面談できたときには、ぜひ子どもと会えた喜びを伝えてあげてください。
会う度に「学校においで!」と言ってくれる先生もいますが、その言葉が子どもの負担になっていることもあります。
我が家でも実際に、先生からの

「お前、頑張れよ。みんな待っているよ。しっかりしろよ。」「学校に少しでもいいからおいで。みんな待っているよ。」という言葉に子どもは拒否反応を示していました。こういった言葉が、これまで頑張ってきた子ども自身を否定してしまうこともあるのです。
さらに、こういった言葉かけによって子どもは「先生と会えば学校に連れていかれる!」と思い、会うことすら拒否をするようになりかねません。

「生活リズムを整えて」というけれど…

それから、先生方からよく言われたのは「お子さんの生活リズムを整えるように」ということでした。
先生から実際に「生活リズムを整えないから学校に行けないのでは?」と言われたこともありますが、本当にそうでしょうか?
そもそも生活リズムが崩れる原因が、「学校に行きたくない。学校で過ごすのは不安。」という気持ちです。そんな不安により子どもが不眠になったり、夜なかなか寝付けなかったりすることに繋がっていると思います。
もちろん親である私も早寝早起きさせる事には気を付けてはいました。
しかしそれと同時に、不登校になる前から夜に寝付けず辛そうな子どもの様子も目の当たりにしています。

子どもが学校に行けた日には

子どもがたまに学校に行けたときには、子どもと会うことができて良かったこと、学校で起きた出来事や、楽しかったことなどを伝えてあげてください。
「家でどんな風に過ごしていたの?朝はちゃんと起きられた?ご飯は食べている?」というように、家庭での過ごし方を質問攻めしてしまうと、子どもは家で過ごしていたことに罪悪感を覚えるようになるかもしれません。

「笑顔で見守る」という支援を大切にしてほしい

我が家では、学校に行けないことや、自分が人と違うことを受け入れられずに子ども自身が苦しんでいました。学校を休むことで、心身の健康を取り戻す休養になることもあります。
その場合は、笑顔で見守るという支援をお願いしたいです。
これまで関わってくれた先生の多くが「生徒のために何かしたい。」と支援を申し出てくださいました。
しかし、焦って無理に解決策を見つけていくよりも、「見守っているよ!」という風にあたたかく見守ってほしいのです。
そこから子どもは自分を認められたことで安心し、自然と前に向くようになっていきます。これは、家庭療養してきた子どもを観察してわかったことです。
自宅では穏やかに過ごして元気を取り戻した後、そこからもう1度周りとの関わりを持つよう前を向くためには、スモールステップの関わりが必要です。
言葉を発信する前に、まず子どもの心身の状態を考慮していただき、子どもやその親御さん達の想いに寄り添ってもらえますよう、切に願います。

5 編集後記

今回の転載にあたって、私もかつて不登校を経験していたため、この記事を選びました。読み進めながら記事を書いていると、私が経験したことと重なる部分が数多くありました。この記事が、少しでも先生・親御さん、そして子どもたちがすこしでも気持ちよく過ごせるためのヒントとなることを願っています。
(編集・文責 EDUPEDIA編集部 福元明美)

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