ユニバーサルデザインを意識した座席の決め方

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小学校では席替えを楽しみにしている子は多いです。

席替えの方法は色々ありますが、最近は「先生が座席を決める」という先生が増えています。

どんな子でも授業に参加できるユニバーサルデザインを考えた時に、座席は授業を行う上で、非常に重要です。

あくまで学校は授業がメインですので、座席は先生が決めることで、どの子にも快適な学習環境を用意することができます。

それでは私のクラスの場合をお話します。
昔はくじ引きで決めていましたが、現在は私が子供の実態によって座席表を決めています。

以下は席替えする時の大まかな基準を書いてみます(^ ^)
なおあくまで基準で、絶対ではないということを最初にお伝えしておきます。

座席を決める時の基準

⑴視力の低い子
→視力が低くて黒板が見にくい子は、主にAの座席にします。黒板が見えなければ、そもそも授業が受けられないので、一番最初に配慮します。

⑵勉強の苦手な子
勉強が苦手で支援が必要な子は主にAの座席にして、授業中にすぐ支援ができるようにします。

⑶身長
→身長の低い子は、主にA、もしくは前2列のどこかにします。
→身長の高い子は、主にCか後ろ2列のどこかにします。

⑷聴覚過敏
→音に大きく反応してしまう聴覚過敏の子は、C以外にします。なぜなら窓側は外の景色や天気の影響、廊下側は他のクラスの子の声などに反応してしまうからです。

⑸視覚過敏
→視覚過敏の子は、主にAの位置にします。なぜなら、視覚過敏の子は、動くものや、キラキラ光るもの、などに反応しやすいです。

後ろ側の座席は、前方に人が多いので、より多くの刺激に反応してしまいます。Aであれば、黒板に集中できるので、授業に集中することができます。

⑹一緒だと喧嘩になる子、またはおしゃべりをする子
→基本的に2人の間に机2つ分以上離します。列、号車も変えます。

⑺授業に集中せず、周りの子に話しかける子
→基本的にAの一番前の席にして、先生がすぐに声をかけて集中できるようにします。

ただ、すぐに後ろを向いてしまうような子の場合は、一番後ろのBの席にします。
すると、後ろを見ることなく、常に前を見ることになるので、授業に参加しやすくなります。

⑺勉強が苦手で、周りを見てから動く子
→勉強が苦手で、積極的に自分から動くのが苦手な子は、活動をする時に周りを見てから動くことが多いです。

一番前の席だと、モデルになる子がいないので、授業に集中できなくなることがありますので、Aの2列目や、その付近にします。

⑻高学年
→高学年になると、自分だけのスペースをもちたいと考える子もいるので、座席を2つ並べるのではなく、一つひとつ離すこともあります。中学・高校では、このタイプの座席位置が多いと思います。

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私は上記のようなことを考えながら、座席を決めています。

色々書きましたが、子供も成長するうちに実態も変わるので、最終的にはどの座席でも大丈夫なように育てることを目標にしています。
そして、一番大事なのは子供たちがクラスの友達全員と関われるように座席を組むこと、だと思っています。

また、先生が決める方法は、前の学年がくじ引き制度だった子には抵抗があるので、趣意説明は大事になります。安定した学級経営には効果がある方法だと思いますので、参考になれば幸いです(^ ^)

個人的にブログなどしております。よろしければご覧下さい。
ともはる先生の教師生活は崖っぷち

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