eboardの取り組み:実践編〜生徒一人ひとりのペースに合った学習を目指して〜 教育現場における活用例

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作成者: 横田 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

EDUPEDIAでは、eboardの取り組み~生徒一人ひとりのペースに合った学習を目指して~という記事で、個別学習支援サイトeboardをご紹介いたしました。この記事ではその続編として、実際の学校や学習支援の場におけるeboardの導入についてご紹介します。
この記事はNPO法人eboardのホームページに掲載されている内容の一部を、許可を得た上で転載したものです。
NPO法人eboardのホームページはこちら

2 eboardについて

eboard は、様々な理由で勉強を諦めてしまう子どもをなくしたい、という思いから作られた個別学習支援サイトです。約2000本の映像授業、5000問の問題、動画と連動したプリント教材が、インターネットさえあればいつでもどこでも利用できます。
eboardは、学校での学び直しの授業や、地域での放課後学習、NPOでの学習支援などに用いられており、こうした公教育及び無償の学習支援の場では、eboardを無料で使用することができます。
eboardの教材のサンプルはこちら

3 eboardを用いた授業のメリット

eboardを導入するメリットとしては、

  • 学力や進度がバラバラの子どもたちでも、個々にあった学習ができる
  • 子どもたちが学習面での課題の多くを自分で解決できるので、先生・支援者は学習意欲や方法面でのサポートに専念できる
  • 指導教科に詳しい支援者がいなくても、学びの場を提供できる
  • 学習データが蓄積されることで、子どもたちが自らの学びを振り返る助けとなる
  • データ管理機能により、先生・支援者はクラス全体のデータを把握できる

などが挙げられます。

4 時間の流れとサポートの例

eboardを使用する場合の、時間の流れの例をご紹介します。今回は高校での学び直しの授業を想定していますが、それ以外の学校段階での授業や、学習支援の場でも応用できると思います。

1,生徒の細やかな把握と準備(授業前/後)

生徒の学習を個々に応じた形でサポートするためには、生徒それぞれの様々な背景や、日々変化する生徒の状況を把握することが肝要です。eboardを使うことでデータ面から学習状態を管理するだけでなく、直に接した生徒の様子を、授業前に先生の間で共有します。また、授業の流れや役割分担の確認も行います。

2,目標設定(目安:5~10分程度)

生徒自身が個々にあった目標を設定し、学習シート に目標を記入します。
先生は生徒の目標設定をサポートしますが、目標設定の方法としては
診断テストにより教科・単元を決める
苦手な教科を学年の初めから、あるいは前の学年からさかのぼる
学校の授業の進度に合わせて進める
④ 前回の続きから
などが挙げられます。

3,学習時間(30分程度)

生徒は①動画を見てから問題を解く、②問題を解いてからわからないときに動画を見るという二つの方法のうち、自分に合ったやり方で学習を進めます。
一方で先生は机間巡視を行い、生徒の学習をサポートします。学習に対してやる気を持てない生徒や、学習方法で悩んでいる生徒を重点的に支援します。

4,ふりかえり(10分程度)

生徒が学習シートにふりかえりを記入している間、先生は机間巡視を行い、生徒が記入した内容やその日の学習について、褒める・助言するといったフィードバックをします。また、授業の最後に全体に向けてフィードバックを行います。

eboardのサイト内の、時間の流れの例

5 関連記事

eboardの取り組み~生徒一人ひとりのペースに合った学習を目指して~
今回紹介したNPO法人eboardの代表理事である、中村孝一さんへのインタビュー記事です。eboardに込めた想いやICT教材に対する考え方を伺いました。

未来の学びのかたちとICT〜社会とともに変わりゆく学びと先生の役割〜(「未来の先生展」中村孝一さん、後藤正樹さん、松田孝さん)
「未来の先生展」でのプログラム、「これからの学びとICT」を記事化したものです。社会に合わせ変化していく学びとその中で先生の担うべき役割について、ICT教育のフロントランナーである3人の先生方に伺っています。

6 編集後記

生徒たちがパソコンと向かい合いながら自分のペースで学習し、先生はそれをサポートして回る……。少し前ならば考えられなかった光景かもしれませんが、今ではそれが現実のものとなりつつあります。教育の歴史の中で長く変わることのなかった一斉指導の課題への、解決策となりうるICT教材。その導入へのハードルが、先生方の中で少しでも低いものになったなら幸いです。
(編集:EDUPEDIA編集部 横田和也)

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