1 はじめに
本記事では、小学校3/4年の単元「のこしたいもの、つたえたいもの」における指導案や参考になる資料について、EDUPEDIAサイト内、またはインターネットで閲覧できる記事を紹介いたします。
それぞれの授業の視点をアレンジすることで、より良い授業のヒントになることと思います。
※本単元について、学習指導要領の第3学年及び第4学年では、次のように示されています。
目標(2)「地域の地理的環境,人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし,地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。」
内容(5)「地域の人々の生活について,次のことを見学,調査したり年表にまとめたりして調べ,人々の生活の変化や人々の願い,地域の人々の生活の向上に尽くした先人の働きや苦心を考えるようにする。
ア 古くから残る暮らしにかかわる道具,それらを使っていたころの暮らしの様子
イ 地域の人々が受け継いできた文化財や年中行事
ウ 地域の発展に尽くした先人の具体的事例
2 目次
- 意思決定を取り入れた討論型の学習・ゲストティーチャー(平成25年度 佐賀県教育センタープロジェクト研究より)
- 【地域の祭りを題材とした授業実践例】(信州大学 教職教育部 伝統文化等教材開発プロジェクト)
- 「伝統や文化に関する学習」にどう取り組めばいいの?(埼玉県立総合教育センター)
- 「変わる人々のくらし」というキーワードの記事一覧 | EDUPEDIA(エデュペディア)
3 指導案・資料の紹介
①指導案:意思決定を取り入れた討論型の学習・ゲストティーチャー(平成25年度 佐賀県教育センタープロジェクト研究より)
単元名(第3学年)
「のこしたいもの,つたえたいもの」(東京書籍下)−浜崎地区に伝わる年中行事,浜崎祇園祭を通して−
本単元を歴史的事象を取り扱った学習の入門期と捉え、祭りの意味を調べさせることを通して、地域の人々が受け継いできた思いや願い、努力や工夫に迫ります。
その後、課題の中から社会的な問題として「祭りに関わる人々の減少」を取り上げ、「浜崎祇園祭を伝えるベストプランを考えよう」を論題に「意思決定を取り入れた討論型の学習」を仕組みます。
本時案は、ゲストティーチャーを招き、地域の一員として考えようとする課題意識と意欲を換起させる授業です。資料として、討論の手立てとなる、根拠を明確にして意見が言えるように「こうだよ!カード」もダウンロードできます。
⇒指導案:意思決定を取り入れた討論型の学習・ゲストティーチャー(平成25年度 佐賀県教育センタープロジェクト研究より)
(「こうだよ!カード」)
②指導案:【地域の祭りを題材とした授業実践例】(信州大学 教職教育部 伝統文化等教材開発プロジェクト)
単元名(小学4年生)
「古くから地域(地区)で行われている祭りについて調べ、祭りに参加してみよう」
紹介単元は、地域に伝わっている祭りを学習することを通して、地域の発展を願った昔の人たちの思いに気づいたり、後世に伝えていこうとしたりしている地域の方々の努力や工夫について学習し、自分たちもそのような伝統文化継承の一員としての自覚を育てることをねらいとした単元です。
資料には、お祭りに関わっている方々へのアンケートや副読本の活用の仕方、毎時間の学習カードやワークシートも揃っています。
⇒指導案:【地域の祭りを題材とした授業実践例】(信州大学 教職教育部 伝統文化等教材開発プロジェクト)
(学習カード)
③授業資料:「伝統や文化に関する学習」にどう取り組めばいいの?(埼玉県立総合教育センター)
本資料では、小学校学習指導要領社会の改訂の要点を踏まえた授業改善のポイントとして、「伝統や文化に関する学習」を充実させるための5つの視点が示されています。
小学校3・4年の「受け継がれる地域の行事」「県内の特色ある地域」、6年の「今に伝わる室町文化」「世界の中の日本の役割」などの単元で、現地での見学や体験的な学習、直接話を聞く機会などを取り入れ、系統的に扱うことが大切です。
「伝統や文化に関する学習」では、我が国の伝統と文化に関心をもち、その継承と創造の意義について気付くとともに、国際社会における文化の多様性について学習し、伝統や文化を大切にする態度を養うことをねらいとしています。
そのために、小学校で扱う代表的な伝統や文化の単元の授業づくりのポイントが示されています。
⇒授業資料:「伝統や文化に関する学習」にどう取り組めばいいの?(埼玉県立総合教育センター)
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