海のゴミ問題・プラスチックゴミ問題を子どもと考える授業~海洋教育~(低学年用3-Ⅲ)

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目次

1 はじめに

海にゴミがあるとどうしていけないのかを考え、その被害を
実際に体験するという内容です。

◇ 海洋ゴミ授業案のHPを作成しました ◇
指導案と授業で活用できる情報サイトへのリンクなどもあります。
ぜひ、一度ご覧ください。

サイト名:海洋教育 ~71.1%の恵み~
https://sites.google.com/view/umitomo-kaiyo

●注意点
※実施対象学年は低学年海の汚れについての警鐘を鳴らしたり、危機感喚起の授業にならないように気をつける。海が身近であること、大切な存在であることを伝えるに留め、児童の感想を大切にし、自発的な活動につながる場合には支援するようにする。

2 授業案(5/5時間)

本時のめあて:海の生き物になって、海の生き物の気持ちを考えよう。

① 前時の振り返りをし、海にゴミがあるとどうしてよくないのかを考える。

・海ゴミは誰が・どこから出したゴミなのかをたずね、街のゴミが海に流れ出ていることを確認する。
 ●砂浜や海中の様子の写真を掲示する。
 ●前時に使用した図を掲示する。

・『海が汚れて困るのはどんなことだと思いますか?』と発問する。
 「魚が生きられない」「人が泳げない」「魚を食べられなくなる」などの
  意見が出てくると予想される。

② 海の魚や生物になって友達と遊ぶ。【ロールプレイ】

「海の生物になって、海の生き物の気持ちを考えてみよう」と伝え、海の生物の様子を動画で見せ、イメージを膨らませる。 
 ●「海の生物の様子】の動画を見せる
・遊ぶときのルール・注意点などを伝え、どんな生物になりたいか考えさせる。

【個人で活動】
 ・海の生き物を選んで名札をつける。
 ・選んだ生き物になってえさを探したり、遊んだりする。
 ・前半:きれいな海
  後半:汚れた海
※海草や岩、場所を指定し掲示する。
※汚れた海は部屋を暗くしたり、ビニールをまいたりして、汚れた海のイメージもたせる。
〔前半〕:きれいな海で遊んでいる気持ちを尋ねる。
  「きれいな海で泳いでいる気持ちはどうですか。」
〔後半〕:きれいな海と比べて汚れた海で遊んでいる気持ちを尋ねる。
  「きれいな海とくらべてどうですか。〕

③ 海の生き物になって感じたことや気づいたことをまとめる。

・ロールプレイを通して感じたことやわかったことを発表する。
【個人で活動】
 ・ワークシートに書き発表する。

●もし、意見が深まらないときは、
「きれいな海とよごれた海どちらの海でくらしたいか〕と〔その理由〕を尋ねる。

④ 学習のまとめ

・きれいな海の方が生き物たちにとってくらしやすい環境であることをまとめ
 たあと、海をきれいにするのは人間の役割であることを伝え、海をきれいに
 するためにできることを考えさせる。

「きれいな海は魚たちにとって暮らしやすいですよね。この海で泳ぎたいですか。(海ゴミの写真を見せる)魚たちが暮らしやすい海を作ってあげるのは私たち人間です。みんなが海をきれいにしようと思って生活することが大切です。どんなことができそうですか」

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