「忙しいのは当たり前」への挑戦(妹尾昌俊)【書籍紹介】

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作成者:matui hiroshi (Edupedia編集部)さん

こうすれば、学校は変わる!




妹尾先生は、2019年1月25日、中教審から出た「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」
で、「中央教育審議会初等中等教育分科会学校における働き方改革特別部会 委員」として活躍されていました。中教審ではかなり学校現場側に立って議論をリードしてくださっていました。その妹尾先生が、中教審直後に発刊された書籍です。
直後に執筆されているため、過去の著書に増して「働き方改革の今」がわかる内容になっています。

妹尾先生は論理立てて多忙化に対する分析をし、たくさんの講演をこなし、ネットで発信をしてくださっています。これらがどれだけ学校にとってプラスに働いている事か、感謝をせねばならないと思います。
日々の業務・対処に追われている教員にとって、中教審から発せられていた日々の情報を追っかけたり、最終的な長い答申を読み通したりすることは困難です。法律やしくみのことを総体的に眺めることも、かなり難しいです。妹尾先生が分かりやすくざっとまとめて下さったことを読んで、腑に落ちたことがたくさんありました。

大阪大学・京都大学大学院にも在籍されていたこともあり、関西フレイバーも備えておられるので、書籍も公演もけっこう楽しく見聞させてもらうことができます。本著でも、
@<color>{#ff99a0,「多忙の内訳をみることで、どこにメスを入れるべきかを特定しなければなりません。たとえば、医者が患者のどこが本当に悪いのか、たいして確かめもせず手術を始めたら、とんでもない話ですよね?」
}
等、クスッと笑えてなおかつよく理解を促してくれる表現が満載です。いやいや、コミカルなだけではなく、「優先順位」の対義語として「劣後順位」という言葉が存在することを教えてくださるなど、業務改革を推進していく上で役に立ちそうな情報をたくさん得ることができる本です。

業務改善を始めようかという話になった時には、「でも、どれもこれも大事だしなあ・・・」となり、何もスクラップできないままで終わりがちです。ですが、「劣後順位」という言葉を使えば「業務の総量が過剰なのだから劣後順位が高い?ものから棄てましょう!」って気分になるかもしれません。
その他の本を含めて、学校の働き方改革を俯瞰・客観して戦略的に推進していこうという妹尾先生の論調に深く共感することができました。本著では「Why働き方改革?」と、根本のところから丁寧に分かりやすく解説をしてくださっています。
公教育に関わる人すべてに、購読を勧めしたいです。



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EDUPEDIAの記事にも妹尾先生の記事を含め、たくさんの働き方改革に関する記事がありますので、こちらも是非お読み下さい。下記リンク先をご参照ください。

「教員の多忙化」というキーワード の学習指導案・授業案・教材 一覧
【インタビュー(妹尾昌俊先生)】五月祭教育フォーラム2018『ブラック化する学校~多忙の影に潜むものとは~』

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