1. 題目
『外来生物の捕獲を通して身近な環境を保全する重要性を理解するための教材』
– 北海道でのセイヨウオオマルハナバチの捕獲体験を通して学ぶ –
2. 開発の経緯と背景
- 法的な位置付け
平成18年の改正教育基本法 教育目標の一つとして「生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。」、平成19年の改正学校教育法 義務教育における教育目標の一つとして「学校内外における自然体験活動を促進し、生命および自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。」と明記されている。
- 外来生物に関する教科書記載の現状
北海道教育大学旭川校附属図書館に所蔵されている既存の教科書5種全てにおいて、生態系のつり合いと外来生物についての記載がされているが、本州の事例を取り上げた記載が一般的であり、北海道の事例を取り扱った記述は見当たらない。そこで本教材では、北海道の外来生物問題としてセイヨウオオマルハナバチを取り上げ、北海道行政や各総合振興局、ボランティアの尽力によって生態系を保全しようとする活動を紹介するとともに、実際に生徒が活動を体験することで、自然環境を保全すること、調査のデータ蓄積し公開していくことの重要性を学習することを目的とした。
3. 対象及び単元
- 対象: 中学校 第3学年 第2分野
- 単元名: 自然環境の調査と保全
4. 添付資料
[*1] 二次配布可。営利目的での使用を禁ずる。
[*2] 中央大学人間総合理工学科 鷲谷いづみ博士(作成当時、東京大学)に許可をいただいて使用している。二次配布の際には個別の許可を得ることを求める。
北海道教育大学旭川校 生物学(植物分野)研究室
浅野旭宏 今村彰生
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