【著書紹介】『本当は大切だけど、誰も教えてくれない教師の仕事40のこと』(大前暁政先生)

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作成者:河本 吉華 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

本記事は、2020年1月発売の『本当は大切だけど、誰も教えてくれない教師の仕事40のこと』(明治図書)について、著者の大前暁政が皆さまに紹介する記事となっております。

2 書籍について

◎概要

本当は大切だけど、誰も教えてくれない知恵。教師の現場には、そんな知恵があります。それらの知恵を、40にまとめた書です。

◎類書との違い

この本は、実は、「全ての教師への挑戦状」の性格をもちます。これまで紹介したことのない、「上級向けの教育方法と教師の哲学」を示しているからです。本書の内容が、実感として分かるかどうかで、自分の実力もまた、明らかになってしまうのです。

◎こんな人に読んでほしい

本書で書かれている内容は、ベテランでもできていない人がいます。「ベテランも、本当に大切な知見を知らずに教師をしている」この現状を変えたいと思っているのです。新卒教師にとっても、中堅教師にとっても、ベテラン教師にとっても、役立つはずです。

3 一部を紹介!

『本当は大切だけど、誰も教えてくれない教師の仕事40のこと』(明治図書)より、第2章の一部を紹介いたします!

(1)「よい授業」とは?

よい授業は、目標としていた「資質・能力」を高めることができた授業です。つまり、目標を達成できた授業が、よい授業です。子どもの力が伸びた授業です。ただし、気を付けることがあります。それは、子どもの力を伸ばしたとしても、自己肯定感が下がってしまっては意味がないということです。自信をつけて、しかも、力が伸びた。そんな状態をつくることができたら、それはよい授業と言えます。

(2)「よい授業」を作るために教師が意識すべきこととは?

2章で紹介していますが、よい授業には「共通点」があります。よい授業は、子どもが自ら学ぼうとしています。よい授業には、思考場面があります。他にもいろいろと共通点があります。この共通点を意識して授業をつくること。それが大切になります。ただし、「自ら学ぶ」、「思考場面」のつくり方にも様々な方法があります。その方法は、たくさん知っておかないといけません。

(3)「内面が活動的」な授業、つまり「シーン」とした時間のある授業のよさに、若い教師はどのようにして気付けるようになるのか?

若い先生は、「シーン」とした静寂を不安に思うようです。「もっと活発に子どもが次々と手を挙げている授業がよい」そういう先入観があるためでしょう。でも、シーンとなって思考しているのも、大切な授業の一場面です。友達とつい「議論をする」という姿も、大切な授業の一場面です。(中にはおしゃべりだと思って注意する教師もいます。悲しいことです。)「先生、この場合はどうなるの?」といきなり発言する子が出るのも、大切な授業の一場面です。

教師は、「こんな授業がよい授業だ」と、それぞれの先入観をもっています。自分で自分の先入観を知るのは、難しいことです。だからこそ、人に授業を見てもらう、人の授業を見に行くということが大切になります。そうして、「よい授業」の幅を広げていけばよいのです。

(4)子どもたちから出た「問い」を導入として授業を行う場合に気を付けるべきこととは?

子どもから「問い」を引き出すのは、実はかなり難しいことです。これができるだけでも、力のある教師だと言えるでしょう。大人でも子どもでも、何らかの情報がないと、そもそもそのことについて考えることができません。そのことを教師は理解する必要があります。だからこそ、問いを引き出すには、授業展開の工夫が大切になるのです。

(5)学校ではグループ活動が授業で多用されていますが、より効果的なグループ活動を行うために大切なこととは?

グループ活動を行う授業が多くなってきました。公開授業では、とりあえずグループで活動させよう、話し合いをさせようという姿が見られます。でも、活動も話し合いも、充実しないことがよくあるのです。まず一番大きなミスは、「知らない、分からない」子が何人集まろうと、「三人寄れば文殊の知恵」にならないことです。(4)で述べたことと同じなのですが、「何らかの情報が蓄積されていないと、そもそも考えることができない」からです。だからこそ、まず「グループで活動するだけの情報が子どもにあるだろうか?」と考えることから始めないといけないのです。

4 プロフィール

大前暁政(おおまえあきまさ) 京都文教大学

公立小学校教諭を経て、教員養成課程の大学准教授に就任。「どの子も可能性をもっており、その可能性を引き出し伸ばすことが教師の仕事」ととらえ、学校現場と連携しながら実践や研究を続けている。姉妹本として、以下のものがある。
「先生のためのセルフコーチング 自分への問い方次第で教師人生は変わる!」(明治図書)
まもなく新刊として、2020年3月に、理科シリーズ(小学校3年生から6年生まで)がリニューアルされて発刊される。
「なぜクラス中がどんどん理科を好きになるのか 小3年生理科授業」(教育出版)
「なぜクラス中がどんどん理科のとりこになるのか 小4年生理科授業」(教育出版)
「なぜクラス中がどんどん理科に夢中になるのか 小学校5年生理科授業」(教育出版)
「なぜクラス中がどんどん理科を得意になるのか 小学校6年生理科授業」(教育出版)

5 Amazonページ

著者ページ

6 読者へのメッセージ

例えば、第1章の1は、次の知見を紹介しています。
*************************
1 指導力を身につけるだけでは、学級経営はうまくいかない
*************************

過激な言葉です。でも、意味がきちんとあるのです。

学級経営に必要な「力」のカテゴリーは3つあります。この3つを即答できたら、理解はできていることになります。さらに、3つそれぞれに対して、説明ができたら、力は十分にあることになります。

学級経営は、多くの教師がしなくてはならない仕事のはずです。しかし、学級経営に必要な力を教えてくれるところは、ほとんどないのが現状です。教師になる前も、なってからも、誰も教えてくれません。そもそも、カテゴリーが3つあるということすら、教えられません。この現状を変えたいと願っているのです。

1章の1は、たったの6ページです。5分で読めます。しかし、一つ一つの言葉の意味がわからないと、少し立ち止まることになると思います。立ち止まってよいのです。 その立ち止まったところで、時間をかけて、言葉の意味を理解してほしいのです。もし、「これは詳しく調べる必要があるな」と思ったら、そこで、別のページも参考にしてほしいのです。その言葉の意味するところを読み取ってほしいのです。ということで、「わからないな……」と思うところに、線を引きながら読んでほしいと思っています。その線を引いたところにこそ、教師の成長があると思うのです。

本当に大切なことは、誰も教えてくれません。いつか誰かが教えてくれると思っても、そのいつかは、いつまでもやってきません。同じような失敗を避けるためにも、本書を世に広めたいと思っています。
(編集:EDUPEDIA編集部 河本)

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