今できる子どもたちへの学習指導【コロナと向き合う】

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作成者:河本 吉華 (Edupedia編集部)さん

1 はじめに

本記事は、「新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業等に伴い学校に登校できない児童生徒の学習指導について(通知)」の内容を抜粋して引用、加筆したものです。
新型コロナウイルスの感染拡大は教育現場にも大きな影響を与えており、対応に追われている先生も多いのではないでしょうか。EDUPEDIAでは、必要な情報が教育関係者に届くように、【コロナと向き合う】特集をはじめました。

この記事では、コロナウイルス感染症拡大によって学校に通うことが困難になった今、子どもたちを学習面でどのようにサポートすればよいか、その方法を紹介しています。また、学校再開後の学習指導についても触れてありますので、ご参考になれば幸いです。

2 学習指導についての考え方

臨時休業期間中の子どもたちへの学習指導において大切なのは、自宅等にいる状況でも、規則正しい生活習慣の中で学習を継続するとともに、学校と児童生徒との関係を維持することです。そして、これには保護者の方々との連携が必須です。地域の感染状況や学校、児童生徒の状況等も踏まえながら、家庭学習と、先生による学習指導や学習状況の把握(電話の活用等を通じて)により、子どもたちの学習を支援することが重要です。

3 家庭学習について

(1)家庭学習についての考え方

学校に通うことが困難な状況の今、学校は、指導計画等を踏まえながら、主たる教材である教科書に基づく家庭学習を子どもたちに課すことが求められます。そのため、新年度の教科書がまだ子どもたちに給与できていない場合、なるべく早く届けることと、子どもたちの発達状況などを踏まえ、教科書と併用できる教材、動画等を組み合わせて活用していくことが重要です。

また、規則正しい生活と学習習慣を維持するため及び学習の流れを分かりやすく提示するために、1日の学習時間割や1週間の学習の見通しを併せて示すなどして、可能な限り計画性をもった家庭学習を促すことが大切です。

<活用できるもの>

  • 教育委員会や学校作成のプリント
  • NHK Eテレ等のテレビ放送
  • 教育委員会や教科書発行者などの民間事業等が提供するICT教材や動画
  • 文部科学省ホームページ「子供の学び応援サイト」掲載の教材や動画
  • パソコンやタブレット端末等による個別学習が可能なシステム

<家庭学習の内容例>

  • 一定のテーマについてインターネットを活用して調べまとめる
  • テレビ会議システム等を活用した教師による同時双方向型のオンライン指導

<教材等の提供方法の例>

  • オンラインのシステムを通じて
  • 教育委員会や学校のホームページに掲載
  • 電子メールや郵送等で配布

(2)学習評価への反映

学校臨時休業中において先生は、子どもたちに指導計画等を踏まえながら家庭学習を課し、その学習状況や成果を確認して、学校における学習評価に反映する必要があります。家庭学習の学習状況及び成果の把握・確認にあたっては、例えば以下のような方法が考えられ、子どもたちの発達段階や活用する教材等を踏まえて、これらを適切に組み合わせて行うとよいでしょう。

<学習状況及び成果の把握方法の例>

  • ワークブックや書き込み式のプリントの活用
  • レポートの作成及びそれに対する教師のフィードバック
  • ノートへの学びの振り返りの記録
  • 登校日における学習状況確認のための小テストの実施

<先生による確認方法の例>

  • 電子メールやFAX等を通じた提出
  • パソコンやタブレット端末による個別学習が可能なシステムの学習履歴確認
  • テレビ会議システム等を活用したオンラインでの確認
  • 学校に登校できるようになった後における対面での学習状況の確認

(3)家庭学習におけるICTの活用に関する留意事項

子どもたちに家庭学習を課すにあたり、ICTの活用に関して以下の2点に留意してください。

1.通信環境について

各家庭における端末の保持や通信環境の状況について十分配慮し、各学校で可能な限りその状況を把握してください。家庭の通信環境については、オンライン教材の動画、画像、文字の適切な配分を行い容量の低減を図る、必要な家庭には可能な範囲で学校の端末の貸出を検討するなど、各自治体や学校の状況に応じた取組を工夫していただくとよいでしょう。また、各家庭においてICT端末や通信環境の活用が困難な場合は、家庭学習用のプリント等を配布するなどの代替措置を行うことが必要です。

2.安全について

個人情報や著作権の保護、有害情報へのアクセス防止など、子どもたちに対して必要な指導を行い、可能な限りその活用状況を把握してください。その際、ICTの活用について保護者にも十分な説明を行うとともに、活用状況の把握について必要な協力を求めることが重要です。(参考サイト:文部科学省ホームページ「情報モラル教育の充実」)

4 登校再開後の指導について

子どもたちが登校できるようになった際には、可能な範囲で補習を行うこと、家庭学習を適切に課すこと等のアフターサポートが求められるでしょう。その際、例えば、時間割編成の工夫学校行事の精選長期休業期間の短縮土曜日に授業を行うこと等が考えられます。その場合には、「学校再開ガイドライン」の「2.学習指導に関すること(2)補充のための授業等を行う場合の留意点」に示す点にも留意してください。

また、休業が長期化して教育課程の実施に支障が生じるという事態も予測できます。その場合、学校が課した家庭学習が以下の要件を満たしており、子どもたちの学習状況及び成果を確認した結果、十分な学習内容の定着が見られ、再度指導する必要がないものと学校長が判断したときには、その内容を再度学校における対面指導で取り扱わないこととすることができます

<要件>
1. 教科等の指導計画に照らして適切に位置付くものであること。
2. 先生が家庭学習における子どもの学習状況及び成果を適切に把握することが可能であること。

ただし、一部の子どもたちへの学習の定着が不十分である場合には、別途、個別に補習を実施する、追加の家庭学習を適切に課すなどのサポートが必要と考えられます。

なお、新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業により、学校教育法施行規則に定める標準授業時数を踏まえて編成した教育課程の授業時数を下回った場合には、そのことのみをもって学校教育法施行規則に反するものとはされません。

5 参考資料

【本件連絡先】
(下記以外に関すること)
文部科学省初等中等教育局教育課程課
TEL:03-5253-4111(内線2367)
(2.(3)に関すること)
文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課
TEL:03-5253-4111(内線3263)

6 編集後記

学校臨時休業中の今、学習面で不安を感じているであろう子どもたちのために、どのような学習指導をすればよいのか、この記事が少しでも多くの先生や保護者の方々の参考になれば嬉しいです。

(編集:EDUPEDIA編集部 河本)

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