小学校入学前も入学後も「はじめの3歩」ミニプチ作戦「さあ、トライ!」

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1.土台は【笑顔&アイコンタクト→話しかけ&耳すまし】から

まず、子どもの心とつきあうには、
必ず目と目を合わせて話しかけることでしょうか。
ただ、目を合わせるのが苦手=不安な子は、時間がかかります。

ですから、
「ワンワン」
「ブーブー」
と、カタコトの裏側に、かくれている気持ちは、ひょっとして、
「私の好きな犬がいる」
「ボクの好きなクルマがある」
かも知れないと、
親が予想して、共感的な返事をする・・・乳幼児期をイメージしましょう。

そんな「相互作用」の積み重ねで、親子は目を合わせてニッコリできるようになります。

2.今すぐできる【愛着の心を育てるプチ作戦】に、さぁトライ!

さて、子育てで一番大切なのは、親子の愛着(居心地感)の心を育てることでしょうか。

具体的には、まず【だっこ】でしょうね(私は【ハグ抱っこ】とも呼びます)。
だっこされて体をかたくする(いやがる)子がひっついてくるまで、あきらめないことです。
世界の親子たちは、お互いが何才になっても、あたり前にハグしています。

次も単純な方法です。
それは、【くすぐりっこ】と言われています。コチョコチョとくすぐって、
「キャッキャッ」と笑うのを親子でしたりされたり、してみてはいかがでしょうか。
家の中で、笑い声が少なくなってきた時は、「くすぐりっこ」をしてみましょう。

次はちょっと体力がいります。
それは【おしあいっこ】と呼びます。親子で「おしずもう」をとるのです。
親子のおしあいっこをいやがる段階
→ちょっとおせる段階
→だいぶおせる段階
→とことんおしきれる段階
→「もっとやろう」とせがむ段階
をめざしてチャレンジしてみましょう。

最後は、夜、ふとんを敷いた時の、【じゃれあいっこ】でしょうか。
親子いっしょに、ふとんの上でころげ回り、ふとんにもぐりこみ、
ワーワー言い合って親子で楽しんじゃいます。
子どもの不安感(その日、学校・園であったイヤなこと)をふき飛ばせますよ。

3.親子の[きずな]を深める[かぎ]は、 [お手伝い]にあります

イチ押しは、お手伝いを頼むことです
(子どもに、やりがいを感じさせるためにも)。
「ちょっとママを助けて」
「あれやって」「これやって」
とたのみ、ちょっとでも、お手伝いをしてくれたら
「ありがとう、助かるわぁ」
と言ってあげます。
技術的・能力的にできたことをほめるのではなく、
「○○をやってくれた、あなたの、やさしい心がうれしいで」
と喜びながら、ぎゅっと、だきしめます。

すると、親といっしょに働いて楽しいし
(人と共に働くことに喜びを感じる)、
親の役に立ったと実感できた時
(人の役に立つことに喜べる)、
親子のきずなが深まり
(心を開いて話し合える親子関係でいられる)、
働くことの価値観
(人の役に立ちたい意欲と、お金を稼ぐことに感謝する気持ち)も育ち、
学校・園で先生の言うことを聞いて、前向きにがんばれる力の元になります。

[子育て]が[親育ち]にもなる、7つの◎[ミニプチステップ]

◎「そうだ!やっぱり、早起き、早寝、朝ごはん」(まずは、「早起き」が1番です)
朝、起こしたい時間の30~60分前にカーテンを開けて、部屋の電気をつけましょう。
朝の光をあびるのが習慣になると、夜も早く眠たくなり、自然と早寝する子になります。

◎「どうか、わが子を、子どもでも家族の一員として、頼りにしてやってください
「どうせボク(私)なんか・・」と、自分をきらいになってほしくないからです。
(親から頼りにされない、
親から「できが悪い」と言われる、
親からしかられてばかり
という3つが、
子どもから『自信』と『安心=元気』と『意欲』をうばい去ります)

◎「親が目を見ながら、話に耳をかたむけると、安心と自信と意欲を育てます
「ながら聞き」では、子どもの心は満たされません
(LINEをしながら聞くのも×××)。
 (台所仕事の手を止め、短時間しゃがんで、子どもと同じ目線で聞いてあげましょう)
「そうなの」
と、親が笑顔でうなずきながら、子どもの言葉をくり返しましょう。
 (子どもの言葉をくり返すと、口の重い子どもの口数が、だんだん増えてきます)

◎「友だちと仲よくできる子には、共通点があります
友だちの家へ遊びに行く時、相手の家のルールを守ると、
つき合いが長続きします。
子どものけんか→くやしい気持ちによりそうのが親の役割です。
相手の子に親が口を出したり、相手の親に直接言うと、
親同士がこじれ、子ども同士も仲直りできません。

子どもが泣かされてきた時、
「そうか、よしよし、くやしかったねぇ」
と共感しつつ、
「あなたはね、友だちからバカにされるような子じゃないよ。
あなたはね、決してダメな子じゃないからね。
私のじまんの子やで」
と、ギュッとだきしめてあげましょう。

◎「親の失敗談が温かい家庭・しゃべりやすい家庭を育てます
(親が立派すぎないこと)
親のズッコケ体験
「アッハッハ」
で、子どもも安心できます。
(親は過去の栄光をじまんしない)

家族で一致できないことがある時こそ、毎日、お互いに
「ありがとう」
の気持ちを言葉で伝え合う姿を、子どもに見せてあげると、
安心感のゆるがない場(わが家)になります。

◎『学校で、自分を出したがる子、自分を出せない子、どちらも親の態度で決まります
子どもが親に聞いてほしい時、
親がスマホをさわりながら返事をしていると、
満たされないので、代わりに学校で人を押しのけ
「先生、聞いて聞いて」
と言ってばかりの子になります。

いつも親が熱心に指示や注意ばかりしていると、子どもは
「まちがってはいけない」
と思い、自由に表現できなくなり、プレッシャーで身動きできません。
 
◎「言ってほしくない×親のひと言』&言ってあげたい○親のひと言』」
×「しっかりしい」
「ちゃんとしい」
「いい子でいなさい」
は子どもがイメージしにくい言葉です。

××「(兄弟姉妹)とは、えらいちがいや」
「どこ聞いていたの」
「こんなこともできひんの」
など、子どもをへこます言葉
(自分を『ダメな子や』と思いこむ言葉)は××です。

×××小1の子が「テスト90点とってきたで」
→「100点の子は何人いたの」(ほめないの?)

○○○「おはよう」
「ちょっと手伝って」
→「うれしいわぁ」
「助かったわぁ」
「ありがとうな」

余計なお世話になりますが、
×子どもへの暴言や暴力は、今すぐやめましょう。
じゃないと、親がこわくて正直に言えなくて、
自分を守るためにウソをつかなければならず、
親や先生にはウソをつき、
友だちには暴言や暴力(手や足を出す)をする子になります。
これが
「子どもは親の言うことはせず、親のするとおりにする子に育つ」
なのです。

(この記事は、2010年(H22年)~2019年(R元年)に、
保育園・幼稚園・こども園・小学校・中学校でお話した内容を、まとめたもので、
学校だより・学年通信・学級通信などに、ご活用くだされば幸いです)

【おまけ】

パソコン・タブレット・スマホの画面を30分見たら、
5分間は目を休めて、できるだけ遠くの何か
(電柱・木・鉄塔の本数とか、
何階建てビルか・窓が何個あるか・建物がいくつあるかなど)
を数えるのをおススメします。

また、自分の目の健康を守るために、
パソコン・タブレット・スマホから、
目を25~30cmぐらいは離して、
その画面を見るほうがいいかな。

始めの3歩「1・2・3=ホップ・ステップ・ジャンプ」

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