中学地理〜日本の資源とエネルギー〜(自主学習用教材「こころの窓」第35回)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第35回「日本の資源とエネルギー」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

こんにちは。今日の気分はどうですか。それでは一緒にがんばりましょう。

今日のお題は「日本の資源とエネルギー」です。

1960年頃までは、日本でも石炭や鉄鉱石などの鉱産資源(こうさんしげん)を採掘(さいくつ・・・掘り出すこと)していました。しかし、もともと資源が少ないうえに掘り出す費用が高いので、現在では外国の安い資源を輸入しています。下のグラフを見てください。原油はサウジアラビアなどから、石炭や鉄鉱石はオーストラリアなどから輸入しています。また、最近では、ロシアと協力して原油や天然ガスの開発も進められているのです。

日本のエネルギーは水力発電や火力発電や原子力発電によって発電されています。しかし、火力発電は石油や石炭をたくさん使い、CO2(二酸化炭素)をたくさん出すので、地球温暖化につながってしまいます。また、原子力発電は、2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故で分かるように、放射能の問題があります。そこで現在では、いろいろな問題もある原油や石油によるエネルギーに変わって、太陽や風や水や地熱を利用してつくるエネルギーである、再生可能(さいせいかのう)エネルギーの開発が進められているのです。

さらに、資源の少ない日本では、省エネルギーの技術を生かして、消費電力の少ない家電製品の開発や、排気ガスを出さない電気自動車の普及に努めています。また、不要になったパソコンや携帯電話から希少な金属(レアメタル)を回収して再利用する取り組みなど、日本は環境に配慮した技術で世界に貢献(こうけん・・・役立つこと)しているのです。このように、地球環境や自然環境を守りながら、将来に必要とされるものを失うことなく、現在に必要なものを開発していく社会を持続可能(じぞくかのう)な社会というのです。また現在では、SDGs(エスディージーズ)という、持続可能な開発目標が国連サミットで17個提示され、世界中で取り組まれています。

世界の人口が現在78億を超えています。その人類が今、いろいろな問題に直面しています。たとえば、食糧問題、自然や環境破壊の問題、地球の温暖化などです。このような問題を先送りしてしまえば、将来の私たちの子どもや孫たちに、大きな課題を残すことになります。未来の人類が、安全で安心して生活できる地球を残すために、一つ一つの課題を私たちが今、解決していかなければいけないのです。科学の進歩や医学の進歩は、私たちに平和な社会を与えてきました。しかし、便利で都合のよいものばかりをつくり続けていれば、未来がないことにはやく気がつかなければいけません。少し不便でも、少し都合が悪くても、それが未来の地球のためになるのであれば、私たちは我慢をすることも大切なのです。

お疲れ様。では復習問題へ!

復習問題

1.火力発電や原子力発電の問題についてまとめてください。

日本のエネルギーは水力発電や火力発電や原子力発電によって発電されています。しかし、火力発電は石油や石炭をたくさん使い、CO2(二酸化炭素)をたくさん出すので、地球温暖化につながってしまいます。また、原子力発電は、2011年に起きた福島第一原子力発電所の事故で分かるように、放射能の問題があります。

2.再生可能エネルギーについて説明してください。

いろいろな問題がある原油や石油のエネルギーではなく、太陽や風や水や地熱を利用してつくるエネルギーである、再生可能エネルギーの開発が進められているのです。

3.持続可能な社会とはどのような社会ですか。また、未来の地球を守るために、あなたは、どんなことができるかまとめてください。

不要になったパソコンや携帯電話から希少な金属(レアメタル)を回収して再利用する取り組みなど、日本は環境に配慮した技術で世界に貢献しているのです。このように、地球環境や自然環境を守りながら、将来に必要とされるものを失うことなく、現在に必要なものを開発していく社会を持続可能な社会というのです。

(一つの例)
科学の進歩や医学の進歩は、私たちに平和な社会を与えてきました。しかし、便利で都合のよいものばかりをつくり続けていれば、未来がないことにはやく気がつかなければいけない。少し不便でも、少し都合が悪くても、それが未来の地球のためになるのであれば、私たちは我慢をすることも大切なのである。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第35回「日本の資源とエネルギー」

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4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

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