中学地理〜沖縄の自然とくらし〜(自主学習用教材「こころの窓」第43回)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第43回「沖縄の自然とくらし」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

こんにちは。元気にしていますか。ではそろそろ始めましょう。

今日のお題は「沖縄の自然とくらし」です。

沖縄にも旧石器時代があり、長い歴史があります。そんな中で、1429年には、尚思紹王(しょう・ししょうおう)が沖縄を一つに統一し、琉球(りゅうきゅう)という国が生まれました。しかし、この琉球は江戸時代になると、薩摩藩(さつまはん・・鹿児島)に攻撃され、支配下に置かれました。そして、明治になると琉球は現在の沖縄県として日本の一部になったのです。さらに、太平洋戦争の時には、沖縄にアメリカ軍が上陸し戦場となり、たくさんの人々が亡くなったのです。そして、戦後しばらくの間、沖縄はアメリカの占領下に置かれ、大きな米軍基地がつくられました。沖縄が日本に返還(へんかん・・・返させた)されたのは、1972(昭47)年5月15日です。沖縄にはこんな悲しい歴史があるのですよ。

さて、沖縄といえば、一年中暖かく、美しい珊瑚礁の海があり、毎年たくさんの観光客が訪れます。そんな沖縄には、いろいろな伝統的産業があります。古くから有名なものはやっぱりサトウキビの栽培ですね。収穫されたサトウキビは、島の製糖工場(せいとうこうじょう)で砂糖に加工され、沖縄の経済を支えてきました。その他には、パイナップルやマンゴーの栽培に加え、最近では菊の栽培が大変盛んです。

それから、沖縄は独自の歴史を持っていますので、いろいろな伝統文化もたくさんあります。たとえば三線(さんしん)がそうですね。日本には三味線(しゃみせん)という楽器がありますが、これとは違うのです。たしかに三つの弦(げん)があり、見た目はよく似ていますが、三味線は日本古来の楽器です。これに対して、三線(さんしん)は、沖縄で生まれ育った伝統的な楽器です。音をよく聞くと分かりますが、三味線は高音で涼しいイメージの音が出ます。これに対して、三線はリズミカルな南国をイメージできる楽器です。一度聞いてみてください。その他には、琉球王国の時代の琉球踊りや織物や染め物にも独特の文化が残っています。また、私が大好きな海ぶどう、豚の角煮が入った沖縄料理などがいろいろな沖縄産のものがあります。

ところで、私は沖縄の大ファンですので、今までに何度も旅行に行きました。これからも行くつもりです。お金があれば一年のうち半年くらいは、沖縄に家を建てて住みたいなあと考えています。とにかくとてもいいところですので、皆さんも機会があればぜひ旅行に行ってみてください。

では、復習問題に進んでください。

復習問題

1.沖縄の歴史をまとめてください。

沖縄にも旧石器時代があり、長い歴史があります。そんな中で、1429年には、尚思紹王(しょう・ししょうおう)が沖縄を一つに統一し、琉球の国が生まれました。しかし、この琉球は江戸時代になると、薩摩藩に攻撃され、支配下に置かれました。そして、明治になると琉球は現在の沖縄県として日本の一部となったのです。さらに、太平洋戦争の時には、沖縄にアメリカ軍が上陸し戦場となって、たくさんの人々が亡くなったのです。戦後しばらくの間、沖縄はアメリカの占領下に置かれ、大きな米軍基地がつくられました。沖縄が日本に返還されたのは、1972(昭47)年5月15日です。沖縄にはこんな悲しい歴史があります。

2.沖縄の産業についてまとめてください。

沖縄といえば、一年中暖かく、美しい珊瑚礁の海があり、毎年たくさんの観光客が訪れます。そんな沖縄には、いろいろな伝統的産業があります。古くから有名なものはやっぱりサトウキビの栽培です。収穫されたサトウキビは、島の製糖工場で砂糖に加工され、沖縄の経済を支えてきました。その他には、パイナップルやマンゴーの栽培に加え、最近では菊の栽培が大変盛んです。

3.沖縄の文化についてまとめてください。

いろいろな伝統文化がたくさんあります。たとえば三線がそうです。日本には三味線という楽器がありますが、これとは違います。たしかに三つの弦があり見た目はよく似ていますが、三味線は日本古来の楽器です。これに対して、三線は沖縄で生まれ育った伝統的な楽器です。その他には、琉球王国の時代の琉球踊りや織物や染め物にも独特の文化が残っています。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第43回「沖縄の自然とくらし」

ほかの単元の記事もご覧になりたい方はこちら

4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

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