中学地理〜中国・四国地方の農業と漁業〜(自主学習用教材「こころの窓」第45回)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第45回「中国・四国地方の農業と漁業」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

こんにちは。今日の気分はどうですか。

では今日も一緒にがんばりましょう。

今日のお題は「中国・四国地方の農業と漁業」です。

暖かく降水量の少ない瀬戸内の気候は、みかんなどの栽培に適しているために、昔からたくさん栽培されてきました。右のグラフを見てください。愛媛のみかんの生産量は、全国第3位で約15%を生産しています。しかし、和歌山県や静岡県との競争や、1990年頃からはアメリカからオレンジの輸入が始まったために、なかなか売れにくくなってきました。そこで、みかんの品種改良を繰り返し、「伊予かん」、「せとか」、「デコポン」といった新しいみかんの生産をはじめました。これらのみかんは、味や香りが良く、また出荷時期が異なるために他の県のみかんとの競争に負けないようになったのです。このようにいろいろと工夫しながら瀬戸内のみかんづくりが行われているのです。その他には、南四国の高知平野では、暖かい気候とビニールハウスを利用して、なすやピーマンなどの野菜の促成栽培(そくせいさいばい)が行われています。

次に瀬戸内の漁業についてお話しします。昔から瀬戸内には良い漁港がたくさんありました。そのために沿岸漁業が盛んに行われてきました。しかし、だんだんと魚が減ってきたために、現在では養殖業が盛んに行われるようになってきました。

このグラフを見てください。たとえば、広島のカキの養殖は大変有名です。現在は広島で日本の約6割のカキを生産していることが分かります。また、愛媛県や山口県では鯛(たい)の養殖が行われています。グラフを見ると、愛媛と山口を合わせると約15%の生産をしていることが分かります。ここで育てられた魚は、整備された高速道路を利用して全国に出荷されているのです。なかには、生きた魚を専用の生けすを積んだトラックに乗せて、東京や大阪の料理店に直接出荷することもあるようです。最近人気の回転寿司屋さんも、こうした方法で新鮮な魚を安く仕入れているのですね。

お疲れ様。では、復習問題に進んでください。

復習問題

1.中国・四国地方の農業について簡単にまとめてください。

降水量の少ない瀬戸内の気候は、みかんなどの栽培に適しているために、昔からたくさん栽培されてきました。愛媛のみかんの生産量は、全国第3位で約15%を生産しています。しかし、和歌山県や静岡県との競争や、1990年頃からはアメリカからオレンジの輸入が始まったために、なかなか売れにくくなってきました。そこで、みかんの品種改良を繰り返し、「伊予かん」、「せとか」、「デコポン」といった新しいみかんの生産をはじめました。これらのみかんは、味や香りが良く、また出荷時期が異なるために他の県のみかんとの競争に負けないようになったのです。このようにいろいろと工夫しながら瀬戸内のみかんづくりが行われているのです。その他には、南四国の高知平野では、暖かい気候とビニールハウスを利用して、なすやピーマンなどの野菜の促成栽培が行われています。

2.中国・四国地方の漁業の特色をまとめてください。

昔から瀬戸内には良い漁港がたくさんありました。そのために沿岸漁業が盛んに行われてきました。しかし、だんだんと魚が減ってきたために、現在では養殖業が盛んに行われるようになってきました。たとえば、広島のカキの養殖は大変有名です。現在は広島で日本の約6割のカキを生産しています。また、愛媛県や山口県では鯛の養殖が行われています。愛媛と山口を合わせると約15%の生産をしています。ここで育てられた魚は、整備された高速道路を利用して全国に出荷されているのです。なかには、生きた魚を専用の生けすを積んだトラックに乗せて、東京や大阪の料理店に直接出荷することもあるようです。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第45回「中国・四国地方の農業と漁業」

ほかの単元の記事もご覧になりたい方はこちら

4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

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