中学地理〜北海道の観光業〜(自主学習用教材「こころの窓」第63回)

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作成者: EDUPEDIA編集部さん

1 はじめに

本記事は、東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さんが作成した「こころの窓」の内容を引用・加筆させていただいたものです。「こころの窓」は中学生向けの地理教材で、不登校の生徒や、学校に登校できても教室に居られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できるように作られています。雁瀬さんの取り組みに関しては、こちらの記事もご参照ください。

本記事では、第63回「北海道の観光業」の内容について紹介しています(教材の本文は編集せずに掲載しております)。ほかの単元の記事をご覧になりたい方はこちら

2 「こころの窓」について

教材の一枚目を見ていただくと分かりますが、教材の文章を読むと歴史の流れがよく分かります。現在使用されている学校の教科書は写真も多くとても見やすいように思いますが、初めて歴史を学ぶ子どもたちにとって、とても難しい写真や資料です。また、教科書の文章には事実が羅列されているだけなので、歴史の事象がドラマティックであることや、当時の武将がどんな思いで戦いや政治を行っていたかという感動が伝わってきません。だから、不登校の子どもたちが学校の教科書だけを使って一人で勉強しようと思ってもなかなか続かないのです。

そこで、子どもたちが一人で楽しく歴史の勉強ができるようにプリントを作成しました。また、次のページには復習問題があります。ほかの教材だと、「794年に何がありましたか」という語句を答えさせる問題が主流です。このプリントには語句を答えさせる問題ではなく、「なぜ、都を奈良から京都に移したのですか」という問題が載っており、起こった事実に対して、その原因や結果について子どもたちに考えさせる問いになっています。

解説編

こんにちは。いよいよ地理の最後の授業です。では、ボチボチと始めましょう。

今日のお題は「北海道の観光業」です。

北海道には、美しい自然と雄大な景色、貴重な動植物、新鮮でおいしい食べ物がたくさんあるところです。だからたくさんの観光地があります。今日はその代表的な観光地を紹介いします。

まずはじめは北海道の中央に位置する富良野(ふらの)です。右の絵を見てください。これは富良野を代表するラベンダー畑です。広大な畑は丘一面にラベンダーの花と香りにおおわれます。絵ではその雄大さが伝わりませんが、行けばびっくりして感動しますよ。北海道に旅行したらここは絶対に行ってくださいね。

次は、北海道の西の端に位置する小樽(おたる)です。小樽は明治から大正にかけて大貿易港として栄えてきました。そのために、港の近くにはレンガづくりの倉庫がたくさん並んでいます。現在このレンガづくりの建物のなかには、いろんなレストランやお店がいっぱいあります。また、この建物にそって小樽運河があり、この運河をクルーズ船が走っています。さらに、街全体が明治時代のノスタルジック(昔を思い出して、なつかしく感じる様子)な雰囲気があり、世界中からたくさんの観光客が集まっています。

話は少し変わりますが、北海道の地名はほとんどアイヌの人々の言葉から来ています。たとえば、富良野はアイヌ語で「フラ・ヌ。イ」といい、においを持つ川という意味があります。小樽は「オタ・オル・ナイ」といい、砂浜の中の川という意味です。札幌は「サッ・ポロ」といい、乾燥した大きな川という意味があるそうです。みんなアイヌ語が語源ですので、何とも言えない優しい雰囲気のある地名が多いのですネ。

では最後は、知床(しれとこ)半島を紹介します。ここは北海道の北東に位置する大きな半島です。この知床半島は世界遺産に登録されたところで、昔からの自然がそのまま残されています。その中でも自然に直接触れることができる、知床五湖の観光が特に人気があります。知床半島の真ん中ぐらいに五つの湖があり、この湖の周りを歩いて散策します。スタートは3kmにわたる遊歩道を、湖の近くにいる動物や植物を見学しながら歩きます。さらに進むと、高架木道(こうかもくどう)という木で造られた地上2~3mくらいの高さの道が1.6kmあり、ここを歩きます。知床には天然記念物に指定されたキタキツネをはじめ、野生の動物や美しい自然がたくさんあるので、ここにも世界中から多くの観光客が集まってくるのです。

日本を旅行するなら、北海道と沖縄ははずせませんね。ぜひあなたもお金を貯めて北海道へ旅行に行ってみてください。

では、復習問題に進んでください。

復習問題

1.あなたが北海道の観光大使なら、どんなところを案内してくれますか。北海道観光ベスト3を紹介してください。

富良野
北海道の中央部に富良野はあります。富良野の一番のおすすめはラベンダー畑です。広大な畑は丘一面にラベンダーの花と香りにおおわれます。行けばびっくりして感動しますよ。
小樽
北海道の西の端に小樽があります。小樽は明治から大正にかけて大貿易港として栄えてきました。そのために、港の近くにはレンガづくりの倉庫がたくさん並んでいます。現在このレンガづくりの建物のなかには、いろんなレストランやお店がいっぱいあります。また、この建物にそって小樽運河があり、この運河をクルーズ船が走っています。さらに、街全体が明治時代のノスタルジックな雰囲気があり、世界中からたくさんの観光客が集まっています。
知床半島
この知床半島は世界遺産に登録されたところで、昔からの自然がそのまま残されています。その中でも自然に直接触れることができる、知床五湖の観光が特に人気があります。知床半島の真ん中ぐらいに五つの湖があり、この湖の周りを歩いて散策します。スタートは3kmにわたる遊歩道を、湖の近くにいる動物や植物を見学しながら歩きます。さらに進むと、高架木道という木で造られた地上2~3mくらいの高さの道が1.6kmあり、ここを歩きます。知床には天然記念物に指定されたキタキツネをはじめ、野生の動物や美しい自然がたくさんあるので、ここにも世界中から多くの観光客が集まってくるのです。

これで地理の学習は終わります。ほんとうによく頑張りましたね。地理の勉強はどうでしたか。すこしでも旅行に行ってみたいなあと感じてくれたらありがたいです。本当にお疲れ様でした。

3 ダウンロードはこちらから

こころの窓 第63回「北海道の観光業」

ほかの単元の記事もご覧になりたい方はこちら

4 おわりに

不登校の子どもたちにとって一番大切なことは、何が何でも学校に登校させることではなく、家であろうが別室であろうが自立の力をつけてあげることだと考えます。誰かに言われて取り組む学習を重ねるのではなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけることが大切です。その上で、学力をつけていくことが「生きる力」につながっていくと思います。

この「こころの窓」は、一人で勉強するために作ったプリントです。閉ざした『こころの窓』を開けて、社会に出て行くための勉強をがんばってほしいと考えてこの題名をつけました。

不登校に悩む子ども達の力になることを祈っております。

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