2011年3月11日の東日本大震災から4年が過ぎます。EDUPEDIAでは、その年から心のケアや防災教育の実践を集め、2013年に『防災教育実践50選』として特集を公開しました。今回の特集では、その特集をリニューアルし、①第3回国連防災世界会議の紹介、②「EDUPEDIAと考える これからの防災教育」のイベントレポート、③『防災教育実践50選』とその活用方法、の3つを新たに取り上げます。

1 第3回国連防災世界会議@仙台

日程・場所:2015年3月14日(土)~18日(火)仙台国際センター
サイト:第3回国連防災世界会議仙台開催実行委員会(http://www.bosai-sendai.jp/
第3回国連防災世界会議では、仙台市在住の佐藤悠氏がデザインした次の公式ロゴマークを使用しています。

国連防災世界会議とは?

 国連防災世界会議は、国際的な防災戦略について議論する国連主催の会議であり、第1回(1994年、於:横浜)、第2回(2005年、於:神戸)の会議とも、日本で開催されています。第3回国連防災世界会議では、第2回会議で作成された兵庫行動枠組の後継枠組の策定が行われる予定です。東日本大震災の被災地である仙台市で本件会議を開催することは、被災地の復興を世界に発信するとともに、防災に関する我が国の経験と知見を国際社会と共有し、国際貢献を行う重要な機会となります。
(引用:国連防災世界会議とは?

会議の特徴

 国連防災世界会議は「本体会議」「パブリックフォーラム」の2部門によって構成されており、本体会議では世界各国から集まった代表が国際的な防災戦略を議論します。パブリックフォーラムは政府や自治体、大学やNPO・NGOなど様々な団体が行っている防災教育の取り組みを、セミナーや展示などで発信するというものです。多くの団体が参加しているのでぜひご覧・ご参加ください。また、政府インターネットテレビで会議に関連した番組を​公開しています。
 このパブリックフォーラムに、EDUPEDIAの「防災教育実践50選」もブース展示で参加させて頂きます。

2 「EDUPEDIAと考える これからの防災教育」 イベントレポート

 
日程・場所:2015年2月8日(日) 早稲田大学戸山キャンパス33号館333教室

 EDUPEDIAに防災教育実践を数多く提供頂いている、防災教育コンサルタントの宮﨑賢哉様を講師にお迎えし、表題のイベントを開催しました。
 当日は小雨模様の中、多くの方々にお越しいただき、宮﨑様によるEDUPEDIA掲載実践の模擬授業や、防災のために自分が出来ることを考えるワークショップを行いました。

今回扱った実践はこちら
「防災教育に使える教材-うさぎの防災荷作り-」

(模擬授業)

前半の模擬授業では、数々の教育現場で教えてこられた宮﨑様の分かりやすい説明や進行に引き込まれました。授業は、リュックに10個の防災グッズしか入れられない設定で、家族の一員として何を入れるかを考えるというものでした。1人ひとりが何が必要かを考え、グループ内で考えを述べ合い、共通した物や異なった選択から考えを深めました。参加者も小学生になりきって発言するなど、楽しくにぎやかな雰囲気でした。

後半の時間は、「自分にできる防災教育とは?」というお題で付箋にアイディアを書き込み、グループで共有し、まとめました。「緊急時の対応を家族と話し合う」「学校での避難訓練の徹底」「防災袋を見直す」など、様々な意見が出され、活発な意見交換が行われました。

参加された方からは
・「いろんな分野の方とお話しできて、広い視点で防災教育について学べました。」
・「防災教育に関する勉強会が数少ない中で開催していただき、大変満足しています。」
・「"防災教育"はもっと型にはまったものだというイメージをもっていましたが、今日参加して肩ひじはらずにできることを取り入れていけば良いのだと気が付きました。」
等、様々なご感想をいただきました。

3 『防災教育実践50選』とその活用方法

『防災教育実践50選』

『防災教育実践50選』は東日本大震災から2年経った2013年3月に公開しました。

「地震で多くの児童が亡くなった学校があった一方で、日頃から防災教育を行い津波がきたにもかかわらず児童全員が助かった学校もあった。防災に関する教育実践や震災の教訓を集め、教育現場に届けることで、次の災害が起こったときの被害を最小限にくいとめたい。」

被災地出身のEDUPEDIAメンバーの思いから実現した特集です。
次の『「防災教育実践50選」をもっと活用する4つのポイント』とあわせてご覧ください。

『防災教育実践50選』をもっと活用する4つのポイント

サイトURL:https://edupedia.jp/article/53f81cf2cbb8be39ce4df777


防災教育コンサルタント宮﨑様の執筆のもと、EDUPEDIA編集部が作成しました。

「防災教育」は日本が世界に誇る「コンテンツ」です。多くの優れた防災教育実践例が生み出されています。しかし、防災教育を実践する現場では、「何を始めたらいいか分からない」「時間や予算が確保できない」「実施しても継続できない」といった課題をお持ちの方も多いと思います。

 それらの課題を生み出している最大の要因が、防災教育の実践が「標準化」されていないということです。「標準化」とは、「いつ、どこで、だれが」行ってもできるようにするということです。現在行われている防災教育の「優れた教材」「優れたプログラム」は、属人化している現状があるため「あの人(あの学校)にはできるけど、私には無理」というイメージが拭いきれない、つまり「標準化」されていないものが多いのです。

 EDUPEDIAがとりまとめた「防災教育実践50選」は防災教育の標準化につながる可能性を秘めたコンテンツとなっています。本記事はその「防災教育実践50選」を「標準化」の視点から4つのポイントで整理しました。

・ポイント1 EDUPEDIA「防災教育実践50選」の構成をチェック

・ポイント2 児童生徒の発達段階をイメージ

・ポイント3 学習テーマを具体的に設定

・ポイント4 フィードバックを行う


本記事が防災教育実践に関心のある皆様のご参考となれば幸いです。ぜひご覧ください。