特別支援学校・教員採用試験、合格者の自己アピール書の実例です。
大学でボランティア活動に取り組み、活動を通して身に付けた自分の強みや、乗り越えた課題。そこから感じた教育への希望と決意が書かれています。良いことだけでなく、困難をどう乗り越えたか具体的に書かれているところが参考になると思います。
自己アピール書、実例
協調性と柔軟性
1つ目の強みとして「協調性と柔軟性」を挙げています。これらは、一人ひとりを丁寧にみる特別支援教育には、特に求められる強みでしょう。
所属していたボランティア活動をより良くするための反省会において、意見の衝突を経験する中で、相手の考えを素直に聞いて、自分の意見もしっかり伝える。結論を急がない。工夫しながら柔軟に取り組む。など、相手とのより良いコミュニケーションのために心がけてきたことが書かれています。
教育は教師からの一方通行ではいけません。子どもの考えをしっかり聞き、それをそのまま受け入れるのではなく、教師の立場としての意見も伝える。そのようなやり取りを通して、お互いが手を取り合い、前に進んでいくことができます。
粘り強さ
2つ目の強みは「粘り強さ」です。
活動に参加してくれる学生ボランティアの確保という課題をどう克服したのかが書かれています。大学のイベントや掲示板を利用して広報したり、初参加の学生の不安を解消するために、具体的な情報提供や関わり方のアドバイスを丁寧に行ったりしています。
文章から、何か課題が生じた時に、自分のできることを諦めずに一生懸命に行う姿が浮かんできます。さらに、その努力は自分のためではなく、参加者の不安を解消したり、楽しんでもらったりと、人のための努力であることが文章の隅々から伝わってきます。
希望と決意
最後に、大学での活動を通して感じた教師になるにあたっての希望と決意が述べられています。
「障害のある子一人ひとりの進路選択や、人生を支える教育に携わりたいという希望」
「子どもとじっくり向き合い、個々の力を最大限に引き出す決意」
教師という仕事への力強い意志と、子どもへの深い優しさが伝わってくる自己アピール書です。
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