はじめに
こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。
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「ぼく」と「宇宙」
木村信子さんの「ぼく」という詩を学習した。同じぼくなのに[たったひとり]←→[ぼく]という対比がおもしろい。
ぼく 木村信子
たとえば
このクラスのなかの
たった ひとり
この学校のなかの
たった たった ひとり
地球の上の
かずにならないくらいの
ひとり
の ぼく
だけど
これ ぜんぶ
ぼくなんだ
ぼくという
宇宙なんだ
まずはこの詩を何度も読んで、ノートに視写した後に
この詩を大きく二つに分けるとすると、どこで分けられると思いますか?
子どもたち〈A:たった たった ひとり〉24名 〈B:のぼく〉4名 の二つに大きく分かれた。
〈A:たった たった ひとり〉24名
・地球と宇宙は同じ仲間だから、地面と宇宙のところで分かれる。
〈B:のぼく〉4名
・Bまでは“ひとり”という言葉があって。その後は“ひとり”がないから
・地球の上”というのは地面のことで、それは“学校のなか”と同じ。
・“意見が変わって、Bの初めに“だけど”がある。~だけどからのように、話が変わったりするときに使うから。
・Bの前は“ひとりのぼく”で、Bの後は“これぜんぶぼく”となっていて、ひとり←→全部 で違うから。
このようにたくさんの違いに気がつき〈B〉の方がよいことが分かった。
前半部の一人はどのくらいの中の一人なのだろう?
人数を確かめながら、表現の仕方の違いについて見比べた。
〈このクラスの中〉 36人の中の一人 → たった ひとり
〈この学校のなか〉850人の中の一人 → たった たった ひとり
〈地球の上〉65億人→ かずにならないくらいのひとり
ぼくと宇宙の同じ共通点を見つけよう
こんなにもちいさなぼく。でも後半には“ぼくという宇宙”という表現に変わる。僕の中にどんな宇宙があるというのだろう。ぼくと宇宙の同じ共通点を見つけよう
子どもたちの頭は柔軟である。ぼくと宇宙の共通点をたくさん見つけた。
・自分の心は一つしかない。宇宙も一つしかない。
・自分の心は宇宙みたいに広い。
・自分の体や心は全部、宇宙と同じということ。
・自分の心が広いし、中も広い。
・宇宙も一つしかないし。僕も一人しかいないから、これが似ている。
・地球の上にいる数にならないくらいの人と同じように星のこと。
そして、星はピカピカ光っている。人も同じようにピカピカ光っている。
・自分の心と宇宙は広いから。
・心と宇宙はどこまでも広く続いているから、
どれもとても素敵である。こんなにもたくさんのすばらしい共通点が見つかった。
プロフィール
静岡県教育サークル シリウス
1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

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