木村信子「ぼく」 ~詩を楽しもう(シリウス)

25
目次

はじめに

こちらの記事は、静岡県で30年間以上続く教員サークル、シリウスのホームページに掲載されている教育実践法の一つをご紹介しています。

シリウスのホームページはこちら→ 静岡教育サークル/シリウス

「ぼく」と「宇宙」

木村信子さんの「ぼく」という詩を学習した。同じぼくなのに[たったひとり]←→[ぼく]という対比がおもしろい。

ぼく    木村信子

たとえば

このクラスのなかの

たった ひとり

この学校のなかの

たった たった ひとり

地球の上の

かずにならないくらいの

ひとり

の ぼく

だけど

これ ぜんぶ

ぼくなんだ

ぼくという

宇宙なんだ

まずはこの詩を何度も読んで、ノートに視写した後に

この詩を大きく二つに分けるとすると、どこで分けられると思いますか?

子どもたち〈A:たった たった ひとり〉24名 〈B:のぼく〉4名 の二つに大きく分かれた。

〈A:たった たった ひとり〉24名

・地球と宇宙は同じ仲間だから、地面と宇宙のところで分かれる。

〈B:のぼく〉4名

・Bまでは“ひとり”という言葉があって。その後は“ひとり”がないから
・地球の上”というのは地面のことで、それは“学校のなか”と同じ。
・“意見が変わって、Bの初めに“だけど”がある。~だけどからのように、話が変わったりするときに使うから。
・Bの前は“ひとりのぼく”で、Bの後は“これぜんぶぼく”となっていて、ひとり←→全部 で違うから。

このようにたくさんの違いに気がつき〈B〉の方がよいことが分かった。

前半部の一人はどのくらいの中の一人なのだろう?

人数を確かめながら、表現の仕方の違いについて見比べた。

〈このクラスの中〉 36人の中の一人 → たった ひとり
〈この学校のなか〉850人の中の一人 → たった たった ひとり
〈地球の上〉65億人→ かずにならないくらいのひとり

ぼくと宇宙の同じ共通点を見つけよう

こんなにもちいさなぼく。でも後半には“ぼくという宇宙”という表現に変わる。僕の中にどんな宇宙があるというのだろう。ぼくと宇宙の同じ共通点を見つけよう

子どもたちの頭は柔軟である。ぼくと宇宙の共通点をたくさん見つけた。

・自分の心は一つしかない。宇宙も一つしかない。
・自分の心は宇宙みたいに広い。
・自分の体や心は全部、宇宙と同じということ。
・自分の心が広いし、中も広い。
・宇宙も一つしかないし。僕も一人しかいないから、これが似ている。
・地球の上にいる数にならないくらいの人と同じように星のこと。
そして、星はピカピカ光っている。人も同じようにピカピカ光っている。
・自分の心と宇宙は広いから。
・心と宇宙はどこまでも広く続いているから、

どれもとても素敵である。こんなにもたくさんのすばらしい共通点が見つかった。

プロフィール

静岡県教育サークル シリウス

1984年創立。
「理論より実践を語る」「子どもの事実で語る」「小さな事実から大きな結論を導かない」これがサークルの主な柱です。
最近では、技術だけではない理論の大切さも感じています。それは「子どもをよくみる」という誰もがしている当たり前のことでした。思想、信条関係なし。「子どもにとってより価値ある教師になりたい」という願いだけを共有しています。
(2015年1月時点のものです)

書籍のご紹介 (シリウス関連)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] 学級力がアップする!教室掲示&レイアウトアイデア事典

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] クラスがみるみる活気づく!学級&授業ゲームアイデア事典 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] 子どもがいきいき動き出す!係活動システム&アイデア事典

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] クラスがぎゅっとひとつになる!成功する学級開きルール&アイデア事典

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次