学校のイベントで6年生の態度が悪い時

例えば…

転勤した学校でいきなり6年生の担任を持たされたとします。いまいち、クラスのムードはよくない。学校集会で代表委員会が主催で○×ゲームをしたのに、代表委員の司会進行は下手、そして6年生は、

  • 「わざとまちがえる」
  • 「○と×の境界でうろちょろして、笛が鳴ってからも線を越える」
  • 「友達とくっついてしらっとした態度」
  • 「ずっと同じサイドにいて座っている」
  • 「同じサイドの端の方で好きなことをしている」「クイズを出しているのにしゃべっている」
  • 「低学年をそんな態度に巻き込む」

といった態度をとっているとします。代表委員会の指導者はあなたではない、低学年の先生。周りの教師からは、「6年担任の指導はどうなっているんだ」と言わんばかりの冷たい視線。さて、あなたなら、どうしますか?

—-

上の例のような場合にどうするかという設定で4人の教師(教師A・B・C・D)で話し合ってみました。結論を先に言うと、

「ケースによるのだろうけれども、@{簡単に片付く問題ではないことは確か。”」}

というのが、共通の意見でした。以下は、話し合いの記録です。

教師B: こういうケースは、多かれ少なかれ、高学年を持ったみなさんは経験していると思います。私なら、まず、このあと運動場に学年全部を残して話し合わせますね。各クラスで話をせずに、6年生として、そういう行動はどうなのか、ということを子供たちにわかってもらわないといけません。

教師A: 6年の担任団が、バラバラでなく、集団で指導するという気持ちを持っておくことは大事でしょうね。

教師B: こういうとき、子供たちから意見が出ればいいのですけど。雰囲気が悪いと意見も出にくい場合もありますね。

教師D: 「○×ゲームが君たちにとっては面白くないのはわかる。でも、君たちは6年生なのだから、楽しむ番ではなくって、楽しませる番なんだよ」ということをちゃんと話して分からせていく必要がありますね。それと、同じ6年生の仲間が司会進行をしているのに、足を引っ張ってはだめだということも。

教師A: そういうことを年度初めの学年オリエンテーションを開いて、念押ししておく必要があるでしょうね。当たり前のことなんだけれど、このごろの子供たちにはそれがわかっていない場合が多いです。「誇りを持って学校のために動くことができる6年生になる」というような目当てをしっかり聞かせることをしておかないと・・・

教師B: ひとつひとつの活動にまじめに向き合う雰囲気をクラス・学年の中につくっていく必要がありますね。崩れていると、これが難しい…・

教師C: 司会・進行の児童がしっかりしていたら悪い状態にはなりにくいのだろうけれど、彼らを指導しているのが学年外の教師だと手を伸ばしにくいのは事実ですね。これはもう、ふだんからある程度の人数の前でちゃんと話ができる習慣を身につけさせていかないと難しいです。

教師D: 6年生の中に仲間を支えあう、認め合うという意識がないと、司会・進行の児童はやりにくいでしょうね。自信がないから指示がはっきり出せなかったり、声が小さかったり、ごまかしてチャラけてしまったりするのでしょう。

教師B: 司会・進行を指導している教師に指導力が必要ですね。この場合だと、○×の間の線を1本にするのではなく、3mぐらい間をあけて2本の線で区切れば、よかったかも。それと、答えの発表の前に必ずその場で座らせるなどで、少しは混乱が収まったのではないかと思います。

教師D: なるほど、ちょっとした工夫で局面が変わってくるというのはありますね。

教師A: 司会進行の児童が自信を持って自分の仕事を進められるくらいにまで鍛えておいてくれるといいのですが・・・指導者の問題はあるでしょうね。 

教師C: 学校としての体制や、考え方はどうなんでしょう。学年担当だけの問題にしてしまっていてはいけませんね。職員会議で、「6年生がこんな状態で困っているのです」といった現状説明をして、他の教師にも協力を呼びかける必要があるでしょうね。6年生の態度は教職員みんなで育ててきた「結果」であるという意識の下で、職員が協力して指導をしていかないと、クラブや委員会などでどんどん悪い状態が広がっていきますよね。

教師A: ふだんから職員室の中に支えあうことができる、良好な人間関係を築いていないといけませんね。司会・進行を担当している教師とも、相談ができるような人間関係を作っておくと、話がしやすい。

教師D: 学校全体に荒れた雰囲気があって、学年集会なんかがうまくいかない状態があるのなら、無理してできないことをさせずに、ダウンサイジングを考えた方がいいと思います。司会進行など到底任すことができないメンバーで、教師にもその力がないのなら、現実を見て他の企画を導入するとか、とりやめるとか、そういったフレキシブルな対応も必要なのではないかと…

教師B: 「君たち6年は学校の中心だ、学校の顔だ」と言って通じる場合もあるでしょうし、そういう題目に全然反応しないぐらいまで荒れてしまっているような年もありました。

教師A: そうですね。ケースバイケースだと思います。無理な時には、ハードルを下げて、「少し頑張ればできることをさせて、ほめる」が、有効だと思います。

教師B: 叱ることはきちんと叱って対処を考えると同時に、すぐに答えを求めないでひとつひとつ、一人一人丁寧に指導していく必要はあるでしょうね。

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