ユニバーサルデザインを考えよう(指導案)

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目次

1.1 視点をもとに分析し,判断する力を育成する事例

この実践は文部科学省から許可を得て、文部科学省ホームページ上の「先生応援ページ」より転載させて頂いております。ここから指導案もダウンロードできます。

添付ファイル

単元の目標

身近なユニバーサルデザインを見つめ,生活に生かすことを通して,ユニバーサルデザインの意味や価値を考えるとともに,自ら積極的に社会に参画しようとする。

評価規準

【関心・意欲・態度】ユニバーサルデザインに関心をもち,生活の中に広げていこうとしている。

【思考・判断・表現】社会的な価値を基にした優先順位から判断し行動を決定している。

【技能】調べたことや目的に応じて方法を考えたり分かりやすく伝えたりしている。

【知識・理解】ユニバーサルデザインの考え方,未来社会における価値などを理解している。

教材

本単元では,女性・男性,子どもやお年寄り,右利き・左利きの人,力の強い人・弱い人,障害 のある人など,誰もが快適に利用できる設計という意味のユニバーサルデザインが中心的な教材と なる。そのユニバーサルデザインを生活の中の様々な商品などから見付けたり,その考え方を生活の中に生かそうとする学習活動を行う。

このことで,周囲の様々な人や自分,利用するものなどを見つめ,共に生きていこうとする願いをもつとともに,自分たちの身近にある当たり前のものを見直し,みんなにとってよりよいものに 創り替えていこうとする態度を育てたいと考え,単元を構成した。

主な学習活動

(1)単元の展開(全45時間)

(2)本時の学習

グループのベストユニバーサルデザインを選定することを通して,ユニバーサルデザインのよさを確認し実感する。

【指導事例と学習指導要領との関連】

小学校学習指導要領 第5章 総合的な学習の時間 第3の2の(2)において,「問題の解決や探 究活動の過程においては,他者と協同して問題を解決しようとする学習活動や,言語により分析し, まとめたり表現したりするなどの学習活動が行われるようにすること。」と示している。

体験したことや収集した情報を,言語により分析したりまとめたりすることは,問題の解決や探究活動の過程において特に大切にすべきことである。そのためには,分析とは何をすることなのか 具体的なイメージをもつことが必要となる。例えば,集めた情報を共通点と相違点に分けて分類したり,時間軸に沿って並べたり,原因と結果に分けたり,変化や結果を予測したり,現実社会の事象に当てはめたり,多面的・多角的に分析したりすることなどが考えられる。

本事例は,ユニバーサルデザインの視点から考えて,最も優れている商品を選ぶという学習活動 を行う。それぞれの商品のよさや特徴を明らかにし,それをユニバーサルデザインの視点から序列化して選ぶために,小グループでの話合い活動を行った。

【言語活動の充実の工夫】ーメリット・デメリットを根拠にした話合いー

調べてきた商品のうち,最も ユニバーサルデザインの視点から優れていると考えられるもの を判断し選定する。その上で, その優れた特徴を一言で表す活動を次の手順で行った。

1. ユニバーサルデザインの視点を確認する。

  • 誰でも(公平性)
  • わかりやすさ(簡単さ)
  • 安心で安全(安全性)

        ↓

2. 各自が商品の特徴を発表する。

        ↓

3. それぞれの特徴について, メリット,デメリットの視点で表に整理する。

        ↓

4. メリット・デメリットを 基に,優れている商品を選 定する。

        ↓

5. 選定された商品の特徴を一言で表す商品名を考える。

        ↓

6. 考えた商品名をクラス全体に紹介する。

引用元

文部科学省ホームページ「先生応援ページ」(授業資料・学習評価等)

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/index.htm

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