本単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、短歌を声に出して読む活動を通して、言葉の響きやリズムに親しめるようにする。また、短歌を音読したり暗唱したりしようとする態度を養う。
単元の評価基準
知識・技能
- 易しい文語調の短歌を音読したり暗唱したりするなどして、言葉の響きやリズムに親しんでいる。
主体的に学習に取り組む態度
- 言葉の響きやリズムに親しみ、学習課題に沿って短歌を音読したり暗唱したりしようとしている。
単元の展開【全1次(1時間)】
第1次(1時) 短歌について知り、短歌カルタで遊びながら声に出して読む
① 短歌について知る。
教師:「短歌は、5・7・5・7・7の31音で作られた短い詩です。今日は、四つの短歌を声に出して楽しみましょう。」
② 声に出して短歌を読み、表現されていることを確認する。
教師:「むしのねも……の短歌は、何について詠っているでしょう。」
児童:「『むしのね』は、虫の鳴き声だから、『のこりすくなに』で鳴く音が減ってきたことを詠っているんじゃないかな。」
教師:「その通りです。『よなよなかぜのさむくしなれば』で、夜ごとに風が寒くなっていることを表していますね。」
児童:「だんだん冬に近づいていることを表しているのかな。」
③ 短歌カルタをする。
教師:「班の中で、読む人を一人決めてください。読む人は、短歌を最後まで読みましょう。取る人は、読んでいる途中で取っても構いません。」
④ 暗唱に挑戦する。
教師:「好きな短歌を一つ選んで、暗唱してみましょう。」
⑤ 選んだ短歌に分かれて、全員で暗唱する。
教師:「良寛の短歌を選んだ人は、一緒に暗唱しましょう。せーの……」
※他の短歌についても、同じように一斉に暗唱させる。
【板書例】
【短歌カルタ例】
授業をふりかえって
本授業では、楽しく短歌に親しんでほしいという思いから、短歌カルタを使った内容で組み立てた。読み手には、「すらすらといい声で読む」という意識を持たせると、進んで練習し、自然と短歌のリズムが身につくだろう。子どもたちが、短歌を声に出す機会を多く持てるように、授業を行ってほしい。
参考・引用図書
光村図書『こくご 三下』
参考・引用URL
https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/8417/1031/2992/06s_k_nenkei3_03.pdf(光村図書HP内)
執筆者
MUKOせんせい
元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。
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