本単元で身に付けたい資質・能力
本単元では、手紙を書く活動を通して、文章を読み返す習慣や、間違いを正したり、語と語や文と文との続き方を確かめたりする力を身に付ける。また、敬体で書かれた文章に慣れ、丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気をつけて、それらの言葉を使う力を養う。
単元の評価基準
知識・技能
- 丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気をつけて使うとともに、敬体で書かれた文章に慣れている。
思考・判断・表現
- 「書くこと」において、語と語や文と文との続き方に注意しながら、内容のまとまりが分かるように書き表し方を工夫することができる。
- 「書くこと」において、文章を読み返す習慣をつけるとともに、間違いを正したり、語と語や文と文との続き方を確かめたりしている。
主体的に学習に取り組む態度
- 書いた文章を積極的に見直しながら、これまでの学習をいかして、身近な人に手紙を書こうとしている。
単元の展開【全2次(5時間)】
第1次(1時)学習の見通しをもつ
① 手紙を書いたり受け取ったりした経験を話す。
教師:「みなさんは、誰かに手紙を書いたことがありますか。または、手紙を受け取ったことはありますか。」
児童:「遠くに住んでいるおばあちゃんに、手紙を書いたことがあります。」
児童:「サンタさんに手紙を書いて、プレゼントのお礼を伝えました。そうしたら、サンタさんからお返事の手紙が来ました。」
② 教材文を読み、誰に、どんなことを知らせたいか考える。
教師:「あきとくんは、おじさんへ、雪だるまを作った思い出を手紙に書いたんですね。みなさんは、誰に、どんなことを知らせたいですか。」
児童:「去年お世話になった保育園の先生へ、小学校で学習したことを伝えたいです。」
③ 本単元の学習課題を確認する。
教師:「嬉しかったことや楽しかったことを、手紙に書いて知らせましょう。」
④ 次回の学習の見通しをもつ。
教師:「次回は、手紙を書く練習をしてみましょう。」
【板書例】

第2次(2時) 手紙を書く練習をする
① 学習の見通しをもつ。
教師:「手紙を書く練習をしましょう。今日は、校長先生へ、嬉しかったことや楽しかったことを知らせる手紙を書きます。」
② 手紙を書くときに気をつけることを考える。
教師:「手紙を書くとき、どんなことに気をつけるといいですか。」
児童:「はじめに、誰に手紙を書いているのか、名前を書くといいと思います。」
教師:「そうですね。今回だと、相手は誰ですか。」
児童:「校長先生。」
教師:「そうです。その相手のことを『宛名』と言います。手紙には、必ず宛名を書きましょう。」
教師:「教科書の例を読んで、他に気をつけるといいと思ったことはありますか。」
児童:「丁寧な言葉で書くといいと思いました。」
教師:「そうですね。普段、友だちと話すときの言葉遣いとは違いますね。『~です。』『~ます。』のように、丁寧な言葉で手紙を書きましょう。」
③ 校長先生へ手紙を書く。
④ 字や言葉の間違いがないか、自分で読み返す。
⑤ 次回の学習の見通しをもつ。
教師:「次回は、誰に、どんなことを知らせたいか考えましょう。」
※児童が書いた手紙を回収し、添削する。
【板書例】

第2次(3時)誰に、どんなことを知らせたいか考える
① 学習の見通しをもつ。
教師:「誰に、どんなことを知らせたいか考えましょう。」
② 誰に知らせたいか考える。
教師:「みなさんは、手紙を使って誰にどんなことを知らせたいですか。例えば、遠くに住んでいて、普段会えないおじいちゃんやおばあちゃんにお知らせするのもいいですね。」
③ どんなことを知らせたいか考える。
教師:「教科書の例を見ると、音楽の時間のことや雪で遊んだことなど、嬉しかったことや楽しかったことを知らせていますね。」
④ 誰に、どんなことを知らせることにしたか発表する。
教師:「誰にどんなことを知らせることにしたのか教えてください。」
児童:「おじいちゃんに、音楽会の合奏で鍵盤ハーモニカを吹いたことを知らせようと思います。」
⑤ 次回の学習の見通しをもつ。
教師:「次回は、自分が知らせたい相手へ手紙を書きましょう」
※プリントを持ち帰らせ、保護者に送り先の住所を書いてもらうよう指示する。保護者へは、事前に学級通信などで知らせておく。
【プリント例】

第2次(4時)自分が知らせたい相手へ手紙を書く①
① 学習の見通しをもつ。
教師:「自分が知らせたい相手へ手紙を書きましょう。」
② 手紙を書くときに気をつけることを確認する。
教師:「手紙を書くときに、気をつけることは何でしたか。」
児童:「宛名を書くことです。」
児童:「丁寧な言葉を使うことです。」
③ 手紙を書く。
④ 字や言葉の間違いがないか、自分で読み返す。
⑤ 次回の学習の見通しをもつ。
教師:「次回は、送り先を書きましょう。」
※児童が書いた手紙を回収し、添削する。
第2次(5時)自分が知らせたい相手へ手紙を書く②
① 学習の見通しをもつ。
教師:「今日は、送り先を書きましょう。」
② 教師の例を見て、郵便番号や住所、宛名など、どこに何を書くのかを確認する。
教師:「右上に、四角のマスが7つありますね。そこには、送りたい相手の郵便番号を書きます。その下には、何が書かれていますか。」
児童:「住所と名前が書かれています。」
教師:「その通りです。送りたい相手の住所と名前を書きましょう。文字の大きさはどうなっていますか。」
児童:「名前が大きく書かれています。」
教師:「相手の名前は、真ん中に大きめの字で書きましょう。名前の後には、『さま』をつけましょうね。」
教師:「相手の住所は、相手の名前より少し小さめの字で書きます。」
③ 送り先を鉛筆で書く。
「相手の郵便番号→相手の名前→相手の住所→自分の住所→自分の名前→自分の郵便番号」の順に、確認しながら一斉に書く。
④ 間違いがないかを確かめ、ペンで鉛筆書きをなぞる。
⑤ 余白に絵を描いたり、装飾したりする。
⑥ 切手を貼る。
⑦ 単元の振り返りをする。
教師:「知らせたいことが伝わるように、どんなことに気をつけて、手紙を書きましたか。」
授業をふりかえって
本授業では、手紙を書くことをゴールとするのではなく、実際に送るところまでを実施している。学級通信などを通じてお願いし、送り先の住所の提供や切手代の集金を依頼する等、事前に保護者の協力が必要である。
なお、本単元の目標には宛先を書くことは含まれていないが、児童にとって貴重な体験になると考え、この流れを取り入れた。また、生活科との合同授業として、切手の購入やポストへの投函などの体験活動も取り入れると良いと考える。
参考・引用図書
光村図書『こくご 一下』
参考・引用URL
https://assets.mitsumura-tosho.co.jp/5917/1031/2528/06s_k_nenkei1_03.pdf(光村図書HP内)
執筆者
MUKOせんせい
元小学校教諭としての経験を活かし、中学・高校でも講師として教壇に立つこと多数。現在は、子育てに奮闘しながら、現場で働く先生方をサポートするウェブライターとして活動中。

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